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   TOPのMINIMIは、銃本体にはM16用ノーマルマガジンが1本しか付属してませんから、機関銃としての本来の威力を発揮する為には、どうしても多弾装マガジンが必要です。ノーマルマガジンも使える構造になってますから、マルイの300連マガジンでも機能的には差し支えありませんが、せっかく軽機関銃を買ったのに、マガジンが小銃用の弾倉では寂しい。。という訳で、我が隊も軽機用の弾倉を装備する事となりました。



★TOP製R2500マガジン
   MINIMI用のボックスマガジンというと、市販されているのは目下のところ、TOPのR2500マガジンしかありません。選ぶ余地がないので、取りあえず調達してみまいた。

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TOP/R2500マガジン外観
   実銃の200連ボックスマガジンと同じ形状で、MINIMIへの取り付け方も実銃と同じである。赤い矢印から弾が送り出されてくる。青い矢印の部分から給弾する。装弾数は2500発! モーター駆動。電池は9v乾電池も使えるが、9.6vラージバッテリーを使った方が良い。巻き上げボタンはマガジンの底に付いていて、一度の巻き上げで200発連射する事ができる

 

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R2500のMINIMIへの取り付け
   MINIMI本体への装弾は、ノーマルマガジン用のマガジンポートに専用のアダプターを取り付け、ボックスマガジンの装弾口にコイルスプリングをネジ止めし、これを経由して行う。特徴的なのは、銃からマガジンを外さずとも、BB弾の補給やバッテリーの交換が出来る構造になっている事。というよりも、この構造ではコイルチューブを外さない限り、マガジンを取り外す事が出来ない。

   取りあえず、ボックスマガジンをMINIMIに取り付け、様々な角度から運用方法を考察してみたが、クラフトフェルトで使うには少々難がある事がいくつか判った。

  • 弾数が過剰である事
       一会戦分の弾数はマガジン2本で1200発となっているので、1本2500発では多すぎる。
  • そもそもマガジンチェンジできない
       アダプターから出ているコイルチューブはボックスマガジンに固着されているので、分解しない限りマガジンをはずせない。
  • 見た目も今ひとつ
       マガジンからコイルチューブがムキだしになってる絵はいただけない。
  • でかい
       これは実物の200連マガジンをそのままコピーしているのだから仕方ないのだが、やはり少々デカイなぁ、と感じた。半分の弾数でもいいから、大きさも半分でいい。

   これらの理由により、このボックスマガジンを採用するのは見送られる事となった。

   どうやら、TOPのR2500ボックスマガジンは、MINIMIに付けっぱなし、マガジンチェンジを考慮に入れない作りになっている様である。現に、マガジンを取り外さなくても、弾の補給もバッテリーの交換もできる様になっている。軽機関銃といえど、マガジンチェンジをした我が隊としては、ここらあたりがちょっといただけなかったのである。

 

★MINIMI 100rdマガジンの開発へ
   そこで目を付けたのが、MINIMI用の100連マガジンだった。このマガジンは、パトロールなどの時に使われている様だが、弾数が100発なので、200連のボックスマガジンよりは小型、軽量である。実物の100rdマガジンは高くて手が出ないが(その前にあまり出回ってない)、幸いウィリーピートからレプリカが発売されているので、これを活用してMINIMI用のマガジンを作成する事となった。

   この軽機弾倉に対する要求項目は以下の通り。

  • 弾数は1000発未満500発以上とする事。(軽機手はマガジンを2本装備する)
  • 電動巻き上げ式とする事。
  • マガジンチェンジが容易に行える事。
  • リアルなマガジンチェンジを行うため、ベルトリンクを装備する事。

 

★MINIMI 100rdマガジンの作製

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   今回の作業で一番大変だったのがマガジンと装弾口の連結でした。当初はパイプとパイプを真っ直ぐに連結する方法を考えていましたが、スペース的問題とパイプ曲げの技量が全く無いので悩んだ結果諦めました。
   結局もう一案として考えていた水平スライド式の連結で行くことになったのですが、第2案と言うこともあり問題もあるわけです。連結基部の製作自体は容易なのですが弾倉にガタつきがあるので、多少のことでは連結がズレないように形状を工夫し何度も作り替えてやっと出来たのがこの形です。

 

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   2番目に苦労したのはメカユニットのボックス作成でした。この弾倉は上半分がプラで下の迷彩部分はナイロン製の袋になっているだけなので、各ユニットを仕込む為のボックスを造る必要があります。
   今回はまず厚紙でダミーを造りユニットへの収まり具合などを確認してから1mmのアルミ版を切り出し箱にしました。作業自体は一発OKでしたが、構想時間は夢に見そうな程長かったです。

 

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   マガジン側のBBストッパーは当初無しにしようと思ったのだが、実際それが無い状態でミニミからマガジンを外したら、当然の事ながらBB弾が噴き出してしまいました。
   そこでピアノ線を使ったシンプルなストッパーを付けました。MINIMIに取り付けられているアダプターの突起が、赤矢印の部分に食い込み、マガジンをMINIMIに装着する時に、ストッパーを押し広げて装弾口を開放する仕組みになっています。

 

=発射手順=

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弾倉をレールに沿って差し込みロックが掛かるのを確認する

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フィードカバーを開く

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弾倉から弾帯を引き出しミニミ本体のフックにはめる

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フィードカバーを閉じる
(緊急の場合は、2~4の手順を飛ばす事が出来ます)

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チャージングハンドルを引きゼンマイを巻き上げる
(携帯時にはゼンマイは巻いておかない)

   マガジンの弾の巻き上げはモーターによる電動式です。巻き上げスイッチは、チャージングハンドルに連動していて、チャージングハンドルを引くと巻き上がります。約5秒間で約200発巻き上げる事が出来ますが、それ以下の巻き上げ時間でも発射は可能です。

 

*その他のギミック

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   軽機手は軽機用のマガジンを2本(合計で1400発)携行しますが、それでも弾切れとなった場合は、軽機用のアダプターを外して、小銃のマガジンも使用する事が出来ます。

 

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   マガジンへの給弾は、MINIMIの取り付け具の目立たない所に設けられた給弾口から行います。もちろん、マガジンを取り付けた状態では行えませんが、1ゲームで1400発撃ちきってしまう事の方が、我が隊としては珍しいので、この方式で十分としました。(あくまでリアル路線)
ちなみに、マガジン内のタンクの内部は、ゴムシートを張って消音加工が施されています。

 

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   ダミーカートのベルトリンクは、マガジン内に納められる様に作られています。
   今回のMINIMI用マガジンの作製は、このダミーカートを付けたかった事と、マガジンを脱着できる事を主眼において行われました。せっかく素早く脱着できる様に作ったのに、ダミーカートがあっては逆効果ではないか、という意見も聞こえてきそうですが、便利なうちにもリアルさを追求した傑作、と自慢しております。