今年で8回目を迎える二四時間戦
昨年同様、14名と少人数ながら
舞台を再び赤城オフロードパークに移して
TPOの才覚と根性を示す2日間がやってきた
クラフトフェルトも軍人精神を炸裂させて
目一杯戦ってきました!
今年の二四時間戦は、昨年の第7回が14名と少なかった事から
手賀沼定例会のゲストチームに声掛けするなど
極力参加を呼びかけましたが
準備期間が約半年であった事も災いして
結局14名の参加となりました
まぁ、昨年と同数という事で
「景気は底を打った」というところでしょうか
=軍編成=
もっちー軍
DHC
6名
タニー軍
クラフトフェルト 2名
わがまま突撃隊 3名
イレギュラーズ 3名
8名
(わがまま突撃隊は2日目は2名)
=出発=
5月3日、0400時。S車、部隊本部に到着
今回は自分とS上等兵の2名だけの参加ですので
最寄りの平井大橋のインターから赤城に直行できます
途中、渋滞に巻き込まれる事もなく
0700時に赤城オフロードパーク近傍のセブンイレブンに到着
余裕のよっちゃんで握り飯をほおばるS上等兵
今年はやる気ビンビンです
悠々と朝飯を済ませて赤城オフローパークに到着
すると先着していたDHCのY本少将とニッシー軍曹が起き出してきました
なんでも朝4時に到着したとか
我らがもっちー将軍は
運転席で泥の様に寝てらっしゃいました
そうこうしているウチに
わがまま突撃隊、イレギュラーズが到着
もっちー将軍も起き出して、参加者が概ね出そろいました
「概ね」というのは
なんとDHCのI藤少将以下3名が遅刻していて
もっちー軍は3対8の圧倒的不利で
大戦に突入しようとしておったからです
集合時間の朝9時にはまだ間がありました
運転席でうたた寝するS上等兵
千葉の内房から群馬の山奥まで
遠路はるばるゴクロウサン
午前9時
ぼちぼち準備するべぇと、店を広げる各隊
今年は我が隊も2名とあって
噴進砲や設営隊幕舎などの重装備は持ってきませんでした
そんな訳で、準備も比較的楽です
弾速測定を終えた我が隊の兵器たち
その向こうでニヤニヤしてるのは
ご当地、赤城オフロードパークのK軍曹殿
今回我が隊が持ち込んだ兵器は
M16A4:1丁、M4A1:1丁、M92F:2丁
M249 MINIMI:1丁、ベネリM3:1丁
一式発煙弾:5発
ご覧の通り、かなり軽装です
各隊の準備が概ね終わったところで
現地に保管してあった段ボールを分配します
今回はもっちー将軍が若干の段ボールを持ち込んだだけで
他の隊はまったく用意が出来ませんでした
しかし、この段ボール
4年前の大戦からずっとここで使っているものです
二式軽戦車も壊れつつも健在でした
長らく保管を続けて下さってるK軍曹に感謝!
懐かしの二式軽戦車と再会して
感激ひとしおのS上等兵
本官「ほなら、また乗ってみるか?」
S上等兵「いえ、結構でありますっ!!」
車両に搭載した下本陣まで運ばれる段ボール&軽戦車
ブツが落っこちないように
わが突の二人が乗り込みます
まず公道では見れない光景ですな
さて、準備が終わったあとに問題発生!
誰が戦車に乗るかで、みんな互譲精神を発揮しまくり
とうとうジャンケンで負けた奴が乗る事に……
で、栄えある戦車搭乗員に選ばれたのは
わがまま突撃隊のT島少尉
あまりの感激に身もだえしてます
戦車の何が問題だったかというと
この数年の間に
戦車の中が便所コオロギの巣になっていた事
そうと判ってれば、敵にくれてやったものを。。。
これでは可哀相、という事で
みんなで便所コオロギを退治して
ようやくやる気になったT島少尉
「右30度、敵発見っ!」
などと一人で叫んで楽しんでました
=開戦=
午前11時、いよいよ開会式
威風堂々、開会式場(といっても便所の前)に向かう
タニー軍の戦士一同
開会式場には、一昨年までなかった溜め池が
山からのわき水が溜まって出来たとか
イレギュラーズのF本君が蛙の卵にちょっかいを出してました
全員揃って開会式
人数が少ないって事は意外に便利で
ルールも禁止事項もだいたい知ってる人ばかりですから
挨拶程度で終わりです
K軍曹からも、赤城オフロードパークの近況を説明
なかなかバイオレンスな事が多い様です
開会式も終わり、がっちり握手の両軍司令官
そこへ遅れていたDHCの3人が登場
もっちー将軍、危うく3人で8人を相手にする危機から逃れました
開戦は正午からです
それまでちょっと早い昼食タイム
恒例の戦闘口糧(MRE)を食います
自分のは「ビーフ・テリヤキ」
和食は良いんですが、問題はこの「ホワイト・ライス」
どうやらバターライスの様なんですが
昔の洗濯石けんみたいなので、食うの止めました
S上等兵は「ビーフ・ステーキ」
確かにビーフみたいですが、どっちかというとハムスライス
しかも、ほのかにおしっこ風味!
自分のビーフ・テリヤキはそこそこ食える代物でした
飯を食って食休みしたら、戦闘準備です
弾は一人あたり2日分で3700発支給されています
結論からいうと
好き放題撃ちまくっても余りました
正午、いよいよ開戦です
予め取り決めてあった位置に段ボール持って駆け付けます
いそいそと構築中のタニー軍一同
午後2時までの構築時間中は
境界線を越えて攻撃する事は禁止されています
が射撃そのものは禁止されてないので
軽機関銃で構築作業中の敵を撃ちまくりました(笑)
後で聞いたところによると
かな~り迷惑だったそうです(爆笑)
築城が終わり、越境時間までヒマが出来たので
タニー軍のファッティな二人には休んで貰いました
元気のある人は前線で敵の監視です
しかし、戦闘もなくただただ待ってるのは退屈なので
ちょっと遊んでみる事にしました
「なぁ、U田中尉、あそこの防壁、ちょこーっと倒してきてくれや」
「ええっ?敵に撃たれるじゃないですか」
「撃たれても15分で生き返れるから、大丈夫」
という訳で、せっかく敵が機関銃で撃たれまくりながら
やっとこ立てた防壁に「ちょこーっと」近づく
イレギュラーズのU田中尉
ものの見事に防壁を倒し
脱兎の如く逃げるU田中尉
あわてて敵が駆け付けて来ましたが
まんまと逃げおおせました
この功績を称えて、U田中尉には
「タニー‘漢(おとこ)’賞」
が同時に二つ授与されました
(一つは敵防壁を倒した功により、もう一つはまんまと生き返ってきた功により)
午後2時、越境時間
第1ゲットポイントで待機するわがまま突撃隊
わが突のT島少尉は戦車を
第1GPに突入させる任務を与えられていました
で、首尾良く防壁構築を済ませた第1GP
境界線が設けられる様になった二四時間戦では
昔の大戦の様に
開戦劈頭に大決戦が発生する様な事はなくなりました
まったりモードで長時間戦を戦うのが新しい流儀です
窪地台上の防壁郡に配置するタニー軍
8対6と優勢だったが
制圧範囲が多い事と兵力の半数が30代後半と高齢だった事が
もっちー軍ほどの機動性を発揮できない要因だった
午後2時から3時ころまでの戦況
第1GPに戦車を突入させ陣地化に成功した後
第2GP前に強攻して防壁を前進させようとするものの
敵の抵抗が激しく損害が続出する
敵軍は戦線を小さく保って兵力を余らせ
迂回攻撃で後方から我が軍を攻撃し、一人を残して全滅する
第1GPに戦車を突入させ陣地化に成功した後
第2GP前に強攻して防壁を前進させようとするものの
敵の抵抗が激しく損害が続出する
敵軍は戦線を小さく保って兵力を余らせ
迂回攻撃で後方から我が軍を攻撃し、一人を残して全滅する
こともあろうに、たった一人の敵兵に
見事にやっつけられたタニー軍
この種の全滅をこのあと、2回繰り返す
軍使として表れたもっちー将軍と敬礼を交わす
本日終了の合図をどうするかを取り決める
復活して再び配置につくタニー軍
ところで、今回我が隊は砂漠迷彩で参加したが
赤城の様な岩ゴロゴロの地形には
砂漠迷彩が溶け込んで、迷彩効果抜群であった
(お陰であまり撃たれなかった)
=もっちー軍に破れる=
一旦全滅して復活後、またーっとした時間が流れる
タニー軍の総攻撃は午後5時に予定されていた
第1GPから中立便所方面の敵陣に戦車を突入させ
これに呼応して、窪地台上から歩兵攻撃をかけ
一気に敵を上本陣に押し込む、という計画
時に午後4時
あまりにだらけてきたので、予定を1時間繰り上げてみよう
と、サカモト隊長に相談するも
「まぁ、もちょっと待ちましょうよ」
などと言われているうちに
なんと敵軍の戦車を伴う総攻撃を受けてしまった
もっちー軍は戦車を現地急造し、中立便所から窪地対岸に投入
タニー軍はわが突隊員が戦車を上手く使えず対抗できなかった
タニー軍を壊滅させ
タニー軍戦車を鹵獲した敵軍は窪地台上を占領
そのまま、下本営を占領した
タニー軍はわが突隊員が戦車を上手く使えず対抗できなかった
タニー軍を壊滅させ
タニー軍戦車を鹵獲した敵軍は窪地台上を占領
そのまま、下本営を占領した
「戦車だ~~」
必死こいて狙撃銃で敵戦車と戦うサカモト隊長
その側にうち捨てられている二式軽戦車
一度目の全滅を生き残った‘漢’U田も、とうとう戦死
窪地台上から下本営に下ってきた敵軍は
本官に降伏を要求
「ちんまんま~ん」を3回言え
などと言うので、徹底抗戦を明言
「旗でも何でも持って行け」とふてくされる一方で
この負け戦、どうやって逆転するか
頭をクルクル回転させていた
人んちの本陣で記念撮影など余裕をこいた事をしているもっちー軍に
怒りの一撃をくわえてこい、と一番最初に復活した
イレギュラーズのS藤君をけしかけるものの
もじもじしているウチに返り討ちに会ってしまった
さて、頭を回転させた結論は以下の通り
まず、終戦は明日の正午、つまりまだ大戦は終わってない
(2年前も似た様な状況になり、ふてくされて止めてしまった反省をしている)
次に敵軍は6名で、戦車2両と4ヵ所の拠点を守らねばならない
という事は
残った時間をかけて、こちらは敵軍が守る薄い戦線を
好きなように撃破できる
だから、今、降伏する必要は全然ない
こう考えていたとき、敵軍から
「とりあえず、今日はガチンコで対戦して終わりにしよう」
という申し出があった
そこで、明日、占領されている窪地台上の防壁を敵軍に利用されない様に
このガチンコ戦で「どさくさに紛れて」
全部破壊してしまう事にした
せっかく苦労してこさえた防壁を「破壊せよ」と言われて
少々、腑に落ちなかったものの
どうせ「負けついで」と壊す決心をした
タニー軍一同
ほれ、好きなだけ暴れてこい!
敵と戦闘に入る前に
きれいさっぱり、窪地台上の防壁は打ち壊されてしまいました
ところが
どういう訳か、このガチンコ戦
タニー軍がイイ感じに勝ってしまいます
勝ったついでに、敵軍の防壁も
本官が「うっかり」転んだりして壊してしまい
所定の目標以上の成果を上げてしまいました
「ほらほら、そこの戦車、さっさと持って帰れ」
奪われた自軍戦車だけでなく
敵軍の戦車も頂戴してしまうタニー軍
もっちー軍を支えた防壁も、ご覧の有様
呆然と見送るもっちー軍の戦死者の皆さん
これがもっちー軍の急造戦車
戦車というより、「家」です
こんな立派な屋根があれば、降雪地帯でも使えそうです
=夜は停戦=
午後6時、停戦
装備をまとめて駐車場に戻り
夜の準備をします
二四時間戦は、この夜の時間の方が主役な気がするのは
自分だけでしょうか
今回初登場のマリーンテント
二人用の幕舎です
民需品のドームテントと同じです(ヨーレイカ製)
二人用とあって
一人で立てるには少々手間取りました
米のメシを炊くクラフトフェルトの向こうで
インスタントな夕食をとるわがまま突撃隊
夕飯の「牛肉大和煮缶の混ぜ飯」を作るS上等兵
これは旧軍の野戦炊事の一つ
ちなみに、今回我が隊が用意した糧秣は以下の通り
昼食
MRE
夕食
米1合
牛肉大和煮缶
ソーセージ缶
即席みそ汁
酒、甘味品は各自持参
朝食
海軍乾パン15枚
ジャム&マーガリン
チョコ&ピーナッツ
練乳1本
ココア4包
間食分を含む
練乳というのは、コンデンスミルクの事
一人1本は多いかな、と思ったものの
疲れた体には丁度良くて
ちゅーちゅー吸いまくっていた
DHCの面々も夕食中
みなさん、インスタントかレトルト
米のメシを炊いたのは我が隊だけでした
夕食後、敵も味方もなく談笑するみなさん
自分は疲れて、たき火の前でうとうと寝てました
が、お陰で目が冴えて
夜の1時くらいまで、DHCのI藤少将と
「水木しげるのラバウル戦記を映画化して欲しい」
などアホ話しをしていました
DHCの大幕舎を間借りして爆睡するS上等兵
よく見ると、状袋のアウターとインナーの間に入って寝ています
「なんか寒いと思ってたんですわぁ」
朝になって気が付いたそうです
M65ジャケットを枕にオネムの本官
朝まで目が覚める事はありませんでした