仮想軍隊クラフトフェルト

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クラフト技研

TOP製M249 MINIMI Mk2:100連マガジン

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   TOPのMINIMIは、銃本体にはM16用ノーマルマガジンが1本しか付属してませんから、機関銃としての本来の威力を発揮する為には、どうしても多弾装マガジンが必要です。ノーマルマガジンも使える構造になってますから、マルイの300連マガジンでも機能的には差し支えありませんが、せっかく軽機関銃を買ったのに、マガジンが小銃用の弾倉では寂しい。。という訳で、我が隊も軽機用の弾倉を装備する事となりました。


★TOP製R2500マガジン
   MINIMI用のボックスマガジンというと、市販されているのは目下のところ、TOPのR2500マガジンしかありません。選ぶ余地がないので、取りあえず調達してみまいた。

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TOP/R2500マガジン外観
   実銃の200連ボックスマガジンと同じ形状で、MINIMIへの取り付け方も実銃と同じである。赤い矢印から弾が送り出されてくる。青い矢印の部分から給弾する。装弾数は2500発! モーター駆動。電池は9v乾電池も使えるが、9.6vラージバッテリーを使った方が良い。巻き上げボタンはマガジンの底に付いていて、一度の巻き上げで200発連射する事ができる

 

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R2500のMINIMIへの取り付け
   MINIMI本体への装弾は、ノーマルマガジン用のマガジンポートに専用のアダプターを取り付け、ボックスマガジンの装弾口にコイルスプリングをネジ止めし、これを経由して行う。特徴的なのは、銃からマガジンを外さずとも、BB弾の補給やバッテリーの交換が出来る構造になっている事。というよりも、この構造ではコイルチューブを外さない限り、マガジンを取り外す事が出来ない。

   取りあえず、ボックスマガジンをMINIMIに取り付け、様々な角度から運用方法を考察してみたが、クラフトフェルトで使うには少々難がある事がいくつか判った。

  • 弾数が過剰である事
       一会戦分の弾数はマガジン2本で1200発となっているので、1本2500発では多すぎる。
  • そもそもマガジンチェンジできない
       アダプターから出ているコイルチューブはボックスマガジンに固着されているので、分解しない限りマガジンをはずせない。
  • 見た目も今ひとつ
       マガジンからコイルチューブがムキだしになってる絵はいただけない。
  • でかい
       これは実物の200連マガジンをそのままコピーしているのだから仕方ないのだが、やはり少々デカイなぁ、と感じた。半分の弾数でもいいから、大きさも半分でいい。

   これらの理由により、このボックスマガジンを採用するのは見送られる事となった。

   どうやら、TOPのR2500ボックスマガジンは、MINIMIに付けっぱなし、マガジンチェンジを考慮に入れない作りになっている様である。現に、マガジンを取り外さなくても、弾の補給もバッテリーの交換もできる様になっている。軽機関銃といえど、マガジンチェンジをした我が隊としては、ここらあたりがちょっといただけなかったのである。

 

★MINIMI 100rdマガジンの開発へ
   そこで目を付けたのが、MINIMI用の100連マガジンだった。このマガジンは、パトロールなどの時に使われている様だが、弾数が100発なので、200連のボックスマガジンよりは小型、軽量である。実物の100rdマガジンは高くて手が出ないが(その前にあまり出回ってない)、幸いウィリーピートからレプリカが発売されているので、これを活用してMINIMI用のマガジンを作成する事となった。

   この軽機弾倉に対する要求項目は以下の通り。

  • 弾数は1000発未満500発以上とする事。(軽機手はマガジンを2本装備する)
  • 電動巻き上げ式とする事。
  • マガジンチェンジが容易に行える事。
  • リアルなマガジンチェンジを行うため、ベルトリンクを装備する事。

 

★MINIMI 100rdマガジンの作製

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   今回の作業で一番大変だったのがマガジンと装弾口の連結でした。当初はパイプとパイプを真っ直ぐに連結する方法を考えていましたが、スペース的問題とパイプ曲げの技量が全く無いので悩んだ結果諦めました。
   結局もう一案として考えていた水平スライド式の連結で行くことになったのですが、第2案と言うこともあり問題もあるわけです。連結基部の製作自体は容易なのですが弾倉にガタつきがあるので、多少のことでは連結がズレないように形状を工夫し何度も作り替えてやっと出来たのがこの形です。

 

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   2番目に苦労したのはメカユニットのボックス作成でした。この弾倉は上半分がプラで下の迷彩部分はナイロン製の袋になっているだけなので、各ユニットを仕込む為のボックスを造る必要があります。
   今回はまず厚紙でダミーを造りユニットへの収まり具合などを確認してから1mmのアルミ版を切り出し箱にしました。作業自体は一発OKでしたが、構想時間は夢に見そうな程長かったです。

 

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   マガジン側のBBストッパーは当初無しにしようと思ったのだが、実際それが無い状態でミニミからマガジンを外したら、当然の事ながらBB弾が噴き出してしまいました。
   そこでピアノ線を使ったシンプルなストッパーを付けました。MINIMIに取り付けられているアダプターの突起が、赤矢印の部分に食い込み、マガジンをMINIMIに装着する時に、ストッパーを押し広げて装弾口を開放する仕組みになっています。

 

=発射手順=

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弾倉をレールに沿って差し込みロックが掛かるのを確認する

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フィードカバーを開く

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弾倉から弾帯を引き出しミニミ本体のフックにはめる

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フィードカバーを閉じる
(緊急の場合は、2~4の手順を飛ばす事が出来ます)

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チャージングハンドルを引きゼンマイを巻き上げる
(携帯時にはゼンマイは巻いておかない)

   マガジンの弾の巻き上げはモーターによる電動式です。巻き上げスイッチは、チャージングハンドルに連動していて、チャージングハンドルを引くと巻き上がります。約5秒間で約200発巻き上げる事が出来ますが、それ以下の巻き上げ時間でも発射は可能です。

 

*その他のギミック

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   軽機手は軽機用のマガジンを2本(合計で1400発)携行しますが、それでも弾切れとなった場合は、軽機用のアダプターを外して、小銃のマガジンも使用する事が出来ます。

 

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   マガジンへの給弾は、MINIMIの取り付け具の目立たない所に設けられた給弾口から行います。もちろん、マガジンを取り付けた状態では行えませんが、1ゲームで1400発撃ちきってしまう事の方が、我が隊としては珍しいので、この方式で十分としました。(あくまでリアル路線)
ちなみに、マガジン内のタンクの内部は、ゴムシートを張って消音加工が施されています。

 

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   ダミーカートのベルトリンクは、マガジン内に納められる様に作られています。
   今回のMINIMI用マガジンの作製は、このダミーカートを付けたかった事と、マガジンを脱着できる事を主眼において行われました。せっかく素早く脱着できる様に作ったのに、ダミーカートがあっては逆効果ではないか、という意見も聞こえてきそうですが、便利なうちにもリアルさを追求した傑作、と自慢しております。

TOP製M249 MINIMI Mk2:機関部

*メカボックス移植
   当初はノーマルのメカを使って具合が悪くなったら即交換と思っていたので、手始めに弾倉から作成していたのですが、ノーマルメカがあっさり壊れたので急遽メカボックス移植に取り掛かりました。
   メカボックスはAK47つまりVersion3を選択。理由は簡単です。先人の知恵というやつで今は閉鎖して見られないのですが、Version3を移植したレポートがあったので参考にさせてもらいました。(感謝 感謝)
   それとメカボックス固定用のキャスト製ブロック(解説付き)も入手できたので手っ取り早くそれで固定しようと思ったのです。
   それでは早速作業しましょう!

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全体のパーツ構成です


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   どんな作業でもそうなのですが自分の場合、土台とかが一番やっかいと思っています。今回のも例外ではなく、やはりマルイメカを固定するのが大変と考えていました。センター出しってほんと苦労するし重要なんですよね。
   そんな時にこのブロックが入手できてたので「これは助かったぞ!」と思ったのもつかの間。いざ組み込んでみるときつすぎて入らないは肝心のセンターは出てないし、結局大幅に手直しすることに……取説も役立たず……
   とはいっても手直しすれば使えるベースがあるだけでもかなり助かりましたけどね。

 

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   ブロックに入るようにラインから下の突起部をすべて削ります。セフティ、セレクター、トリガーなど発射コントロール系は取り去ります。トリガーは別途マイクロスイッチなどで作ります。

 

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   ミニミのフレームよりメカボックスの幅が大きいのでフレームを削って広げます。金ヤスリでゼコゼコ気長に、でも以外と容易かった。

 

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   メカボックスが入ると一気に完成の気配が漂ってきますがまだまだですよ~。しばらく眺めて喜ぶもよし!

 

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   マルイメカの幅がトリガーブロックより若干細いだけなので削り込めばギリギリ入りそうですが、強度やメンテナンス性も考え思い切って切断して1ミリのアルミ板でカバーを作りました。3ミリのネジで固定。
   ブロックをカットする時にはマルイメカをセットしてチャンバーとの位置関係(前後)を仮止めでだいたい決めてからメカボックスにあたらない程度でトリガーブロックを切ります。

 

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トレイーがマルイメカにあたるのでマーカー部を切ります

 

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   そのままでは当然入らないので、グリップにモーターが入るようにひたすら削ります強力な丸ヤスリがあれば一日で何とかなります。ひたすらシコシコ削ってください(笑)
   グリップ上部の一段へこんだ部分がかなり薄くなるので十分注意してくださいね。モーターが抵抗無く入るくらいまで削ればOKです。グリップ後部の白いのは強度アップのためのレジン(ハンズで購入)です。ABSとの相性抜群、強度もあり5分ほどでカチカチです。

 

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   グリップエンドに固定ネジ用の受け板を作ります。2ミリのABS板を2枚重ね4ミリで作ってあります。力のかかる部分なので厚めにしました。
   固定はモーター下部のネジ穴より1ミリほど浮かせた感じで接着させて締め付けたときにキッチリグリップが本体に押しつけられるようにします。

 

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   マルイメカがまだ仮止めなので本固定します。実はグリップをネジで固定した時点で既に固定されています。締め付けることによって、トリガーブロックの前方部分とマルイメカが接触してそこで位置が決まります。つまりマルイメカのノズルの位置調整はこの部分でやれるわけです。
   前方のブロックにネジとワッシャーを使い調整しています。トリガーメカは出来ていませんが仮のスイッチを付けてやれば動作テストもこの時点で可能です。

 

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マルイメカとグリップの位置関係

 

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   トリガースイッチには小型のマイクロスイッチに直接バッテリーの9.6vを通電させていましたが実戦に2度投入した時点で、動かなくなり調べてみると思った通り接点が焼けて壊れていました。スパークが強力なのでやはり接点の広い物に交換するかFET素子を使うかしかないようです。結局はスペースの問題から後者のFET素子を使いました。トリガー部の通電信号用スイッチには最初に使った小型のマイクロスイッチと同じ物を使いました。
   セーフティは本来の位置にユニットが通ってしまいましたのでやや前方に穴を開け付けました。機械的なトリガーロックではなく電気を遮断するマイクロスイッチ式です。セフティを掛けてもトリガーは引けちゃいます。

 

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   FET素子事態は秋葉などで買ってきて配線すれば簡単で安いらしいのですが、ハイテクには超弱いのでエアガン用に組まれた物を買って組みましたのでラクラクです。マイクロスイッチに流れる電流は電気の流れの開閉信号を送るだけなのでこれなら焼けることもありません。

 

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   FETは常に通電していて電気的に遮断しているだけらしく取説には「FETが壊れると通電し続けてしまうことがある」などと恐ろしい事が書いてあったので、ビビッてストック上部に主電源スイッチ目立たないように付けました。

 

*チャンバー加工
   基本的にチャンバー周りはノーマルの物を調整とちょっとした加工のみで使用しています。

 

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   マルイメカのノズルとの接合部分の気密に外形8.5、内径5のOリング(下記の外したやつだったような?)を入れました。センターが出ていればこれだけで気密はバッチリです。

 

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   どうもノズルのサイクルにミニミ純正のノズルが着いてこれないため給弾不良を起こしていました。原因はOリングのフレキションです。
   ノーマルの蛇腹ピストンの吸気用にノズルに吸気口がありますがマルイメカの場合吸気型(穴あき)ピストンに加工すれば必要ないのでパイプを通して穴を塞ぎました。これによりノズル後退時にメカ側ノズルに遅れることは無くなり給弾不良も解消しました。

  • ホップ調整がレンチを使わなければならい上、射撃中に勝手にネジがゆるんでしまうのを何とかしたい。
  • 集弾性能が正直悪いので出来ればSAWらしくせめて30mでマンターゲットに納めたい。
  • バレルの交換は今のところ考えていない。でもひつようかな~

 

=おまけ=

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作業部屋での試射風景
古くなった靴下を2枚重ねて被せてます
1000発ほど撃ったら靴下がボロボロになり数発のBB弾が壁に直撃(汗)
モチロン壁にはいくつもの弾痕が……

TOP製M249 MINIMI Mk2改造記

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2005年二四時間戦でのミニミ
   我が隊念願であったミニミは、2005年4月までに、マルイ製メカボックスへの換装、100連弾倉(700発装弾)と軽機弾倉交換用アダプターの完成が間に合い、2005年5月の第8回二四時間戦に投入する事が出来た。この大戦で、軽機関銃を投入したのは何とクラフトフェルトのみで、そのお陰もあって、ミニミは多いに活躍した。しかし、まだ試行段階であった事もあって、いくつかの改良すべき点が、実戦を通じて見つけ出されたのだった。

*弾倉の数
   二四時間戦までに間に合ったのは、100連弾倉1本だけであった。100連弾倉は700発の弾数を有しているが、長時間戦ではどんなに射撃を節制しても、弾切れとなる事が多く、予備の軽機弾倉はなかった為、軽機弾倉に再装弾する間は小銃弾倉でしのがねばならなかった。通常の定例会においても、700発では足りない事が予想される事から、予備の軽機弾倉が必要と感じられた。また、長時間戦用に箱形の200連弾倉(2100発装弾)を開発する必要が感じられた。

*給弾機構の改善
   弾倉から銃への給弾は、当初から槓桿(チャージングハンドル)を引けば初弾が給弾される方式が予定されていたが、二四時間戦には間に合わなかった。100連弾倉には、独自に給弾用のスイッチが用意されていたが、戦闘間はスイッチに指が届かない事があり、また射撃音で弾が上がってきていない事に気が付かない事もままあった。射撃と連動して給弾する機能を付け加える必要があった。


=改造記=

☆ミニミ到着!ウキウキ気分もしだいに・・・
   念願のミニミをネットで注文、数日後に無事到着した。
思いのほか箱が小さく少々気抜けしつつも箱を「OPEN!」なるほど小さいはずである、銃身を外した状態で収納されているのだ。上部のヒートカバーもは外れた状態なので早速組んで手にしてみる。外観は殆ど金属で噂通りノーメンテではあっという間に錆びてしまいそうな黒染めが施されている。実物のグレーがかった「ザラッ」とした質感ではない。ハンドガードやストックなどのプラパーツが半ツヤで少々安っぽさを感じる(ブラストしたいな)
   構えてみると、さすがフルメタルだハッキリいって「重い」これにバッテリーと弾倉それにスコープを付けて走り回るなんて出来るんでしょうかね~チョット心配ですよ。
   そしてバッテリーを入れていざ試射『!バイン!バイン!バインッ!』と、ある意味新鮮ではあるが、その精度の欠片も感じないメカニカルな作動音に不安を感じたのは自分だけでしょうか。
   心配していた以上にパーツが弱く。この標準のメカは500発も撃たぬ前にピストン割れを起こしてしまいノーマルの野外テストすらできぬまま廃棄処分(○フオク行き)となりました。初めからメカを換装つもりだったんでイジケたかな。

☆欲張りすぎのハイスペックじゃ~
   ミニミ制式採用にあたり部隊本部からの要求スペックは以下とおりでした。
  1. 箱形弾倉100連タイプ(700発)/200連タイプ(2100発)、M16弾倉がワンタッチ交換可能な事。リアル要素としてベルトリンクの引き出し機能
  2. マルイ製電動ガンのメカボックスを移植して耐久性と射撃性能の向上をはかる
  3. 光学機器搭載用のレール装備
  4. 電動給弾機能(ゼンマイ巻き上げには「弾倉スイッチ」「トリガー連動」「チャージングハンドル連動」の3系統とする)
  5. 製品の銃身脱着機能を殺さぬ事
《軽機関銃の運用法が変化した》
   軽機関銃はこれまで、軽機手のみが取り扱うものとされていましたが、2005年の二四時間戦では、軽機手が不参加であった事もあって、必要に応じて誰でもが軽機を使用しました。軽機関銃は隊費と隊員全員から集めた特別補正予算で購入しているので、特定の隊員だけが使用するよりも、全員が使える方が良いのは言うまでもありません。そこで、軽機手の軍装を廃して、軽機弾倉はダンプポーチか肩掛け式の弾嚢に切り替えて、長時間戦の場合は隊員に必要に応じて軽機弾倉を分配して配布する事となりました。つまり、よく映画であるような、軽機手が他の兵隊に「はよ弾持ってこーいっ!」みたいなシーンも再現出来るようになった、という訳です。

=改造コンテンツ=

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機関部
東京マルイのAK47のメカボックスを仕込んでみました

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100連マガジン
リアル志向のマガジンを製作しました

Outer Tactical Vests

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   クラフトフェルトもいよいよ本格的にマリーンの軍装に準ずる事になり、2004年後半からメキメキとマリーン化が進んでいます。ところで、テレビのニュースなどで報道されるマリーンを見ると、必ずと言ってよいほど、全員、インターセプターを着けています。MOLLEのFLCだけ、なんて兵隊は一人も見かけません。という事は、我が隊でもOTVを着けなければいかん、ちゅう事なんです。「使い易いかどうか」とか「サバゲーに要るかかどうか」じゃなくて「マリーンで使ってるかどうか」これが我が隊制式装備の基本的な考え方であるからであります。


=調達=

   実物のインターセプターは輸出規制などもあって、通常の手段では入手出来ません。というか、実物は5~6万しますから、まず手が出ないです。ついでに言うと、必要なサイズが確実に手に入る方法もありません。さらに重要な事は、「中身入り」の実物は激烈に重くて着てるだけで死にそうになる、という事です。まぁ、実弾が飛んでくる戦場では、大ケガしたくなかったら嫌でも着なきゃならんわけで、「ほんとにほんとにご苦労ね」の世界ですな。
   それはさておき、コントラクトナンバーの入ってないカバーだけなら、海外通販で入手する事が出来ます。それがOTVです。

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   これが送られてきたOTV COVER KIT。いいですか、「インターセプター・ボディーアーマー」でなく「Outer Tactical Vests」。そう、これ、ベストなんです。そういう事になってるんです。しかもカバー・キット。だから輸出規制に引っかからないんでしょうな。でも、どっから見ても、インターセプターです。コントラクトナンバーが入ってないだけで、出来栄えはポイントブランク製と変わりません。

 

=選定に当たって=

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2004年の半ばくらいまでは
旧ウッドランドのインターセプターが多かった

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2005年辺りからコヨーテに置き換わる
ウッドランドでもコヨーテを付ける

 

   このカバー・キット、色は最初からコヨーテと決まってました。ちょっと前までは、マリーンでも旧ウッドランド柄のインターセプターをよく使ってたみたいですが、最近はこれ一色になってます。マーパットのウッドランドでもデザートでもコヨーテのインターセプターを着けてます。砂漠ではともかく、森ん中では目立つんじゃないか(ちなみ、旧陸軍のカーキ色の夏衣袴はジャングルの中では目立ちまくったとか)と思うんですが、マリーンがそうしてるからウチでもコヨーテで通します。

   さて、大事なサイズ選びですが、試着もしないで通販するのは危険なので、とあるお店に置いてあった実物のインターセプターを着させて貰いました。着てみてビックリしたのは、それはLサイズだったにもかかわらず、丈が短かった事。股間ガードが股間の先くらいまでしか来ず、「これじゃチ○コに弾飛んできたら、チ○コなくなってまうやん!」って感じでした。写真などで見るマリーンがチンチクリンなインターセプターを着けてるのが多いのは、意外とサイズのちっこいのを着ているからかもしれません。これでは具合が悪い、という事で、各自いま来ている衣袴より1サイズ上を頼む事にしました。
(ポイントブランクのマニュアルによると、胸囲のサイズで選ぶようです)

 

=到着したブツ=

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   到着したブツを着込んで大はしゃぎする仮想軍人の皆さん。しかし、問題がいくつか。まず、カバー・キットと言うだけあって、エリのパーツが入ってなかった事。エリがないと、ご覧のとおり、ただのチョッキにしか見えず不細工です。そしてカバー・キットだけに中身がなくペナペナで、かなりみっともない事。これで弾嚢とか付けたら、もれなくブラブラになってしまいそうです。

 

=インサートの作製=

   さて、いよいよ本題です。とにかく中に何か入れよう、という事で、まず素材選びをしました。昔のM1ボディーアーマーのレプリカなどは綿が入っていたみたいですが、綿とか布きれでは締まりがないので不可。ウレタンみたいなのが良いだろう、という事で、東急ハンズの素材コーナーに行きましたが、50センチ角の物しかなく、しかも5ミリで450円もして少々コストがかかりすぎる。そこで思い出したのが、キャンプの時に使う「銀空マット」です。あれなら厚みも1センチくらいありますし、人が寝れるくらいの大きさはあります。しかも値段は1000円くらいです。

 

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   作成、といっても、要はカバーに合わせてマットを切るだけです。難しいのは、このカバーは立体裁断になっていて、しかも前面と背面のパーツがストラップでくっついてますので、所々、たわんでいる部分の下絵を描くのが難しい事です。

 

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   下絵は、まずカバーを置いて、その周りをマジックで点を打ち、後でイイ感じに線を引きます。カバーにマジックのインキが付かない様に、細心の注意が必要です。

 

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   切り出したマット。下絵はカバーの外側を沿う形でしか描けませんから、切り出す時は下絵の線の内側を切る様にします。ただし、小さく切ってしまうとやり直しが利きませんから、あまり切り込まない様に。また、前面のパーツはどういう訳か、右と左ではサイズが違って、左の方が右より左右寸法が2センチばかり短い様です。
   背面のパーツはデカイ事もあって、下絵を描くのも切り出すのも大変ですが、忍の一字で慎重に切り出します。

 

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   さて、切り出したマットを入れてみます。するとどうでしょう、それまでフニャってたOTVが、いきなりビビビーンとスティールボディーに。一気にボディーアーマーっぽくなりました。もっとも、この写真ではロボコンにしか見えませんけどねぇ。。

 

=インサートの改良=

   OTVのインナーにはキャンプ用の銀空マットが比較的向いている事が判りました。確かに巻けるくらいに柔らかい素材ではあるのですが、実際に入れてみると、やはり少々硬く、前屈みになるのもキツイくらいです。これでは機動的な戦闘はさぞかしやりにくいでしょう。しかも、断熱材である銀紙が恐ろしく保温性が高そうです。

   そこで、まず「しっかりしてて、かつ柔らかそう」な銀空マットを探しました。一様に銀空マットと言っても、売っている店によってメーカーが異なっている事が判りました。いくつかサンプルを調達し、具合を検査した結果、ニッピンで扱っている「キャンプロールマット」なる銀空マットがもっとも「しっかりしてて、かつ柔らかそう」という条件に適合しました。

 

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   銀空マットの「銀」の部分は、アルミ箔で地面からの冷気を通さない為についています。しかし、OTVの中に入れると、「体温を外に逃がさない」働きをしてしまうので、思い切って剥がしてしまう事にしました。

 

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   ただし、全面を剥がしてしまうと、マットの腰がなくなってフニャフニャになる恐れがあったため、端っこを2センチばかり残して剥がす事にしました。カッターナイフで切れ込みを入れて、そこから剥がすのですが、思いの外、カッターの刃が入ってしまうので、突き抜けない様に注意します。

 

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   一皮剥けた銀紙。ロールマットによっては、この銀紙がキレイに剥がれない物もあり、銀空マット選びは意外とシビアです。断熱材である銀紙を取ったことで、保温力が格段ダウンします。

 

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   続いて、マットに穴を開けていきます。この穴は、通気口の役割を果たす訳ですが、穴を開ける事でさらにマットにソフティさが増し、一石二鳥の効果を発揮します。ちなみにこの穴は、後述する保冷剤の冷気を通す穴にもなります。

 

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   前回に比べると、ソフティ度が数段アップ! 屈伸運動も楽々です。ノドアーマーと股間ガードも作り直したお陰で、ストレスなくOTVを着れる様になりました。

 

=ヨーク・アンド・カラーの作製=

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   さて、OTV本体はどうにかなりましたが、エリをどうにかしないといけません。当初、エリなしでも良いか、という話しもありましたが、やっぱりエリがないとタダのチョッキに見てしまう事から、エリを付けようという事になりました。しかし、そのエリはあまり出回ってない代物で、今回、サンプルに確保したエリも旧ウッドランド柄しかありませんでした。実はこのエリにコヨーテカラーの布を貼り付けてしまうつもりだったのですが、サンプルを見て「これなら作れる」というO伍長の一声で、隊内生産する事に決まりました。

 

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   まずはサンプルを参考にエリの部分の型紙を作り、それに合わせて布地を断裁します。ちなみに、このヨーク・アンド・カラーはサイズがある様なんですが、やはりサイズに合わせてエリの大きさも変わるんでしょうかね? これからの研究課題です。

 

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   二枚の布を縫い合わせてひっくり返します。ただ、そのままではご覧の通り、かなり膨らんでいますので、アイロンでプレスします。エリの中身はウレタンゴムのシートです。5ミリの物を二枚重ねて入れています。

 

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   ノドアーマーを取り付けるホックです。市販の物がそのまま使えます。ちょこっとさびている様に見えるのは、目の錯覚でしょうかね? ところで、この布地、よく見れば織り目が大きいですね。布の発色も、ギラギラしていて、コヨーテ・ゴールデンって感じです。仕方ないんです、一番コヨーテカラーに近い布がこれしか無かったんですから。

 

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   今度はヨークの部分にチャレンジです。実物のヨークは中にバリスティック・インサートがはいってますが、厚みがあるとクビ周りを圧迫してしまうので、我が隊のは省略しています。また、この部分の役割は、OTV本体との接合ですから、形は必要最低限似せる程度にしています。

 

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   カラーとヨークの縫いつけ。カラーを丸く取り付けるため、縫いしろの部分に切れ目を入れています

 

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   ここまできたら、あとはひたすらミシンで縫いまくるだけです。ホッチキスで仮止めしてバリバリ縫いつけます。

 

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   おおよそ完成のクラフト技研製ヨーク・アンド・カラー。出来損ないのてるてる坊主か、クラゲみたいです。

 

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   実物とクラフト技研製の比較。クラフト技研製のエリは、実物よりも薄くなっています。これはエリを立てていても、あまりクビを圧迫しない配慮と、エリを倒しやすくする為です。

 

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   OTVに取り付けてみました。いやはや、ズバコンの出来栄えです。アメリカのリエナクト団体でも「3メートル離れて実物と見分けつかなかったらOK」という規定があるそうですが、それでいきゃ、パーフェクトな出来栄えです。

 

=クーリング・システム=

   さて、イイ感じにここまで実用化が進んできましたが、最後は「如何に夏場の激烈な暑さに対応するか」という難題に取り組みます。夏はじっとしているだけで暑い上、こんな上半身を覆う様なベストを着て、しかも鉄砲持って走り回る訳ですから、オーバーヒートしてしまうのは火を見るよりも明らかです。

 

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   そこで考えたのが、SAPIプレートを入れるスペースに、何か冷たい物を入れてしまう方法。氷でもアイスノンでも何でも良いんですが、安くて使い回しがきき、かつ扱い安い物という事で、ホームセンターのアウトドアコーナーに置いてあるジェルタイプの保冷材を使う事にしました。

 

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   その保冷剤をSAPIプレートのサイズに切った銀空マットに貼り付けて、冷凍庫で凍らせて……と思いましたが、よほどの大きな冷蔵庫でないと、プレートのサイズは入らないみたいです。というか、いくら外から見えないとはいえ、この外観ではクラフト技研の検定を通過しないので却下。ちょっと頭を使う事にしました。

 

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   そこで考えたのが、背中のSAPIプレートを入れるポケットに、保冷剤を仕込んだプレートを入れる事。銀空マットをベースに、黒の帆布でカバーを被せ、ポケットを設けて保冷剤を入れれるプレート、すなわちPICS(パーソナル・アイス・クーリング・システム)を自作してみました。
……結果は、大失敗! ウレタン・インサートがまったく冷気を通さず、かえって暑くなったくらい。速攻やめて、保冷剤はブラウスの胸ポケットに入れる事にしました。この方が全然涼しいです。

<OTVは暑いのか?>
   暑くない、といえばウソになりますが、少なくとも2005年の夏に関しては、思ったほど暑くない、というのが実感です。もちろん、着込めば全身汗だくになるのですが(文字通り、頭から水被った様になる)、この発汗作用が意外と体を冷やしているのかもしれません(その代わり、キャメルバッグに氷入れて、好きなだけ冷水を飲みます)。あと、ウレタン・インサートに穴ぼこを開けるのは大正解です。ここから熱気が放出される様で、穴が開いてないと、OTVの内側に熱気が籠もります。

 

=OTVの染め方=

   ところで、SDSからOTVが届いた時から気になっていたのは、ポイントブランク製に比べると、色が明るくて黄色味がかってるなぁ、という事。一応、コヨーテブラウンの筈なんですが、どっちかというと、コヨーテタンといった方がよく、出来れば色をブラウンに近づけたいものだ、と思っていたのです。しかし、OTVの布地は言わずもがなナイロン。そんなモンに色つけるのは無理だろうと思っていた訳です。
   ところが、「求めよ、されば与えられん」で、O伍長が耳よりな情報をキャッチ。なんと、ナイロン生地を染めてしまう染料が売っているとの事。それはダイロンというメーカーのマルチという染料。イギリス製です。しかも近所の店で売っているとの事でしたので、さっそく購入。チャレンジしてみる事にしました。

 

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   買ってきたのは、茶系のコーヒーと緑系のジャングル・グリーン。どうして二色かというと、ポイントブランク製のOTVはSDSに比べるともっと茶っぽい感じがする、でも、ちょっとは緑がかっても見える、という微妙な色合いであったからです。そして、まずはコーヒーで茶っぽく染めてみて、緑が欲しかったら後でジャングル・グリーンで薄染めすりゃいいや、という風に考えていたからでした。

 

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   早速トライ! といっても生まれて初めての染め物ですので、まずはテストで小物から。染料の取説によると、まずは生地を濡らさねばなりません。ところがOTVの生地は撥水力がすごくてタダの水では染みません。そこで洗濯洗剤を投入。こうすれば面白い様に生地が濡れていきます。十分湿ったらしっかり洗って洗剤を洗い落として下さい。

 

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   続いて、70~80度の熱湯で染料を溶きます。染料は粉ですので、この位の熱湯でないと十分溶けません。溶かしたら、次に塩を入れます。染料と塩の量ですが、一応、取説には具体的な例が書いてあるのですが、実際にはよう判りませんでした。ただ、塩を入れるあたり、どうも電解によって染める原理の様に感じましたので、染料の入れる量よりも生地を漬けている時間の長さの方が、染めの濃淡に影響する様に思います。

 

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   いよいよブツを染めます。気分はもう錬金術師です。取説では、70~80度の熱湯の中に手を突っ込んで生地をモミモミする様に書いてあるんですが、いくら軍人野郎でもツラの皮ほど手の皮は厚くないので、割り箸使ってかき回しています。なんか良い感じに染まっています。取説では10分ほど漬ける様に書いてあったのですが、薄染めにしたかったので3分で切り上げました。終わったら、水洗いして、陰干しします。

 

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   はい、仕上がりです。コーヒー一色で染めたのですが、かなり茶色になりました。もちょっと薄く、で、ほんの少し緑が欲しい、という事で、コーヒーの染料にジャングル・グリーンを少し混ぜて本番に臨む事になりました。

 

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   ダイナミックにシンク全部を使ってOTVを染めるO伍長。最初は一気に2枚のOTVを染めるつもりでしたが、さすがにやりにくいという事で、1枚ずつに変更。というのも、シワなった部分は染料が乗りにくく、ムラになってしまう可能性があるので、出来れば広げてまんべんなく染める必要があったからです。

 

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   洗面台で水洗いする本官。実はこの時、シンクの方には異状が発生! なんと、1枚目のOTVを引き上げてみると、染料のお湯の色が一気に薄くなってしまっており、2枚目はちゃんと染まるんかなー、という状態になっていたのです。しかし、ここで染料を追い足しする訳にもいかず、そのまま全部染めてしまいました。

 

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   ポーチとか付いてるOTVが染めてないOTVです。薄染めしようと染料を少なめにし、漬ける時間を短くしたのが裏目に出て、全然染まってません(爆)
   それでも、ナイロン生地を染める染料と染め方を発見したのは大収穫でした。次回はもっと上手にやります。

 

=OTVのLとXLの違い=

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上がL、下がXL

   「XLじゃデカすぎたので、やっぱLにしよう」という事で、わざわざ改めて取り寄せられたOTV。ところが並べてみてビックリ。なんと、パーツの大きさはまったく同じで、違っていたのは背中のウェビングの位置というか幅。ご覧の通り、XLはすごく幅が開いていて、MOLLE IIのウエストパックは付けられません。つまり、XLは幅が広い分、横の長さがLよりも長いというい事で、その分腹が出てても大丈夫、という事になっているのです。
   察するに、XLを着る様なビッグボンバーは米軍にもそうそういなくて、そんなマイノリティーの為にわざわざ別個にソフトアーマーを作るのが面倒だったので、Lのパーツをそのまま使ってXLにしてしまったのかもしれませんね。

M16A4

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*M16A2が隊制式になるまで
   クラフトフェルトでメインアームを統一しようという話しが出たのは、1996年頃の事。軍装統一が行われた翌年の事です。その時出た制式小銃の案は、M4A1でした。もっとも、これはアームズマガジンに特集が載っており、その格好良さに惚れ込んでの事でしたが、肝心要のM4A1はまだ発売の噂もなく、仕方なしに自作できる隊員は自分でXM177E2を改造してM4にしていました。
   1998年にクラフトフェルトが仮想軍隊になり、制式小銃がXM177E2と決まった半年後に、M4A1が東京マルイから発売されます。1999年からクラフトフェルトでも制式小銃となり、以来6年間にわたってM4A1がその座を占める事になりました。
   ところが、M4A1が制式小銃となった翌年には、「やっぱM16A2の方が良かったんちゃうん?」という声が聞かれる様になりました。その理由は、捧げ銃などの礼式に使う時、やはり短い鉄砲より長い鉄砲の方が格好いい事。そして、マリーンがM4A1でなくM16A2を主戦兵器に据え続けている事でした。
   何度となく議論が繰り返されましたが、一旦制式に決めた銃をそうそう簡単に降ろす訳にもいかず、2004年末まで結論が出ませんでしたが、2005年に隊制式の軍装がマリーン化する事に決定し、ついにM16A2がクラフトフェルトの主戦兵器になったのでした。

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M16A1を改造したM16A2(1995)

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XM177E2を改造したアブダビカービン(1997)

 

*M16A2→M16A4
   A2とA4の違いは簡単に言えばA2のキャリングハンドルに対してA4はM4などと同じフラットトップレシーバー(レール付き)になっていることです。A2を使う場合はマルイの電動ガンを買ってきてそのまま使うことができますが、「どうせ使うなら新しいA4が良いな~」という物欲さんの場合は少々違ってきます。
   というのも非常に残念ながら今現在製品としてM16A4はマルイからは発売されていないので、A2をベースに作るといった事が必要になります。作るといっても正確にはM4A1のアッパーレシーバーに組み替えをするだけなので、通常の分解知識があれば誰でも出来るでしょう。
   この時に純正のプラレシーバーでなくメタルフレームの選択も長い目で考えると丈夫なのでオススメです。もし「工具が無い」「分解するのは不安だ」など自分でやるのは自信が無かったりする隊員の場合は「クラフト技研」が作業をお手伝いしています。
(注意:別途M4キャリングハンドル又はトリジコンタイプのサイトなどが必要になります)

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写真のM16A4は
アッパーレシーバーのみM4A1の物に換装して
M4A1のキャリングハンドルを付けています

 

*フルスクラッチM16A4(大人バージョン)

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M16A4(大人バージョン)

   M16シリーズには他の小銃に無い魅力があります。それは豊富なカスタムパーツ類です。どうしてもノーマルでは満足できない!とにかくカスタムパーツを組み込みたい!リアルパーツでヘビィーにキメたい! という大人の欲求に充分答えてくれるのがこのM16なのです。その欲求の果てに完成したM16A4をご紹介します。
   実は初めA2を買ってきて、そこからメタルフレーム、アルミアウターなどをチマチマ組んでいこうと思っていたんですが、初めからカスタムする気なのならカスタムパーツだけで組んで作った方が最終的には経済的なのではないかと思ったのであります。
   今回チョイスしたパーツは以下の通りです。見て分かると思いますが見た目重視の中身は「どノーマル」となっております。

G&P:M16A2フロントセット(17,800円)
G&P:M16A2バットストック(6,800円)
G&P:M16A2グリップ(3,600円)
G&P:メタルキャリングハンドル(5,000円)
HurricaneE:M4アルミフレーム(21,000円)
HurricaneE:M16スチールアクセサリーキット(6,200円)
マルイ純正:EG1000モーター(1,500円)
マルイ純正:バージョン2メカボックスアッセンブリー(7,000円)
マルイ純正:インナーバレル(100円)
EAGLE:TAS-1BK(5,400円)

 

〈G&P製M16A2フロントセット〉

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   このセットはとてもお買い得感の強い商品だと思います。アルミアウターだけでも1万円近くする場合がありますから。そこにフラッシュハイダー、デルタリングセット、ハンドガード、フロントサイト、ガスチューブまでセットになって17,800円さらにリアルサイズときたら買わずにはいられません!
キット自体はバラバラになっているのに説明書もありません、間違える事は無いと思いますがやっぱり組み立て図くらいはあっても良いのでないかと思いました。
   自分の場合はフロントサイトを固定するスウェベル部のイモネジが微妙に締まっていて、袋から出したときにフロントサイトが抜け落ちアウターバレルに傷を付けてしまいました。組み立は慎重に行わないと擦り傷などを付けてしまうことが多いので注意しましよう。フロントセット自体は各パーツの相性が良く簡単に組み立て出来ました。

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フラッシュハイダー
スチール削り出しなのでエッジがビンビンで
仕上げも良く文句の付けようのない部品です
取り付け角度を調整するワッシャーが沢山ついていて親切です

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フロントサイト
スチール製だが塗装仕上げなので金属感はイマイチ感じない
といっても仕上げは綺麗でスウェベルには
実物同様ラバー加工がしてある

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アルミアウター
アルミ削り出しの一本物フロントは14ミリの正ネジ
バレル上部には刻印もモールドではなく打ち込んであり
マットブラック仕上げ
何よりも嬉しいのがその軽さではないだろうか
マルイA2ではハンドガード内が頼りない太さのスチールパイプで
外に出ている部分が亜鉛合金なのでフロントだけが重く
違和感を感じたのは自分だけだろうか

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ハンドガード、ガスチューブ
全体がグレー調の強いマットブラック、ザラザラ仕上げになってます
中にはちゃんとアルミの放熱版も再現してあり
放熱口からチラリと見える銀色がたまらない!
ガスチューブはパイプではなくただの棒です(笑)
でもこれがあるのと無いのでは満足度が格段に違います!

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デルタリング、バレルナット
リアルパーツが不要な人には全く無駄なパーツです(笑)
なぜって?だって組み立てたらバレルナットは
隠れて見えなくなっちゃうんですもん
でもこれがあるのと無いのでは満足度が格段に違います!!
組んでみると、さすが実物と同じ構造、ハンドガードのブレは皆無です

 

〈G&P製M16A2バットストック〉

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   明るめのグレーでハンドガード同様に超ザラザラ仕上げになっています。バットプレートがマルイの金属に対してプラスチックなのには驚きました。っていうかガックシ! でもよく見てみるとエッジがビンッと立っていて多少粗々しい仕上げが良い風味を出している。コレに見慣れてしまうとマルイ純正パーツはやはり見劣りしてしまう。バッテリースペースがかなり広く出来ているので大抵の大容量バッテリーは内蔵できるでしょう。取り付けはボルト1本ですが強く締めたらネジを受ける部分が弱く割れそうだったのでABS版で補強しらガッチリ締めても心配なくなりました。あと色なんですがやはり明るすぎる気がしたのでインディのブラックパーカーを薄く塗り落ち着かせました。

 

〈G&P製M16A2グリップ〉

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   これまたエッジがビンビンに効いたチェッカリングが最高に良い品物だ。質感がとても良くてネジの受け部分も金属インサート入りで強度もありそう。といってもマルイのが壊れたこともないが…
   グリップエンドはヒートシンクになっていてモーターが見えている、放熱には良さそうだがゴミや雨などの進入が少々心配。あんまり撃たないし個人的には密閉式の方が好きである。

 

〈G&P製メタルキャリングハンドル〉

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   特にココが良いというポイントは無いですが、アルミとスチールパーツ使用という点がプラハンドルとは違い気持ち的に持っていたいパーツの一つですね。

 

〈HurricaneE:M4 アルミフレーム/M16スチールアクセサリーキット〉

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   メタルフレームは組みやすさと強度に定評のあるハリケーンをチョイス、何と言ってもポートカバーがチャージングハンドルに連動して開くところが決め手になりました。細かなパーツも相性優先でハリケーン製(良くも悪くもない)を選びました。ピポッドピンとテイクダウンピンが左側からマイナスネジで固定する方式なのでピンの脱落は無くて良いのですが、コマーシャルモデルっぽくて微妙です。
   いまいちフレームの色が気に入らない、明るめのグレーでマルイのM4よりは少し濃いくらいなので、インディのパーカースプレーで塗り直しました。

   最終的なパーツの組み上げは殆ど問題なく出来ました。一カ所だけアッパーフレームへのガスパイプ取り付けの際にフレーム側の穴が浅くて小さいためパイプが入らなかったのでドリルで穴を貫通させました。

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   あとはマルイのM16A1(テイクダウン機能無し)を組み立てるのとほぼ同じ手順で問題なくポン付けできました。アルミフレームへのメカボックス組み込みなども驚くくらいスムーズインでした。さすがに外観のパーツを全てリアルカスタムパーツを使っているためマルイのA2とは外観では比較になりません。ですがいくらカスタムでも中身は「どノーマル」ですんで撃ったら性能全く変わりません(笑)。いったいノーマルが何丁買えるくらい掛かったのやら……お気に入りの一丁です。

 

M16A4+M5RAS(CAW改造品)

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   またまた来ました大人の欲望は尽きない物で「M16A4(大人バージョン)」を作り上げたら再びどうにかしたくなってきました! M16A4までいったら次は何かと言いますと、やっぱりRASですよM5RASこれしかないですよね。
   というわけで、M5RASはお幾らでしょうと調べたら。レプリカではG&GやCAから出ている物が5万位はする!う~ん高い高すぎる! 「じゃ~実物は」としらべたら軽く8万円オーバー(米国内約$340)はする代物、お世辞にも高所得者とは言えない自分には無理な話。でも「欲しい物は欲しい!」それじゃ~ それっぽいので良いから何か無いかと探してみるとCAWのレールシステムというのでA2用なんて気の利いた物があるじゃないですか。しかも13,272円、これは大分安いです。ちょっとM5RASとは違うみたいだけど早速買ってみました。

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〈CAW:レールシステムM16A2〉
   買ってみて驚いた、というか微妙な気分になったのは何と言ってもRASが前後2分割でネジ止めして合体するということ。どうやらM4用の物を連結できるように加工してA2用としているようです。あと気になるのはG&PのリアルサイズパーツにCAWのマルイ規格サイズが付けられるかです。

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   組み立ててみるとやっぱり繋ぎ目が気になる。しかも中途半端に残った放熱口が見事に目立つ。ある程度はリブパネルをハメることで隠せるがこの半月は隙間から見えてしまう。

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   とにかく銃本体に付けてみようとフロントのおにぎり型ハンドガードキャップに差し込む。これは驚きリアルサイズのキャップにピッタシかんでいます。そして「デルタリングはどうか」う~んさすがにコッチは固定のしかたからして全く違うのではまる気配なし、よーく見てみるとデルタリングとRAS自体の経は少し太いだけでRASをちょこっと削れば簡単に入りました。

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   問題は内側のバレルナットと噛み合う部分です。この部分がマルイとは決定的に構造が違うので合うようにするにはかなりの手間が掛かりそう。(写真は加工後の物なのできちんとはまってます)
   加工はA2のハンドガード形状を参考にして、ひたすらリューターでバリバリ削りまくり現物合わせしていくほかありませんでした、一番苦労したのはハンドガードが回転しないようにバレルナットのギザギザに噛み合う部分をリューターで残しながらというところですかね。そしてやっとハマるようになり装着してみると、前後のブレは無いがRASをねじると少しだけ回転している。どうやらバレルナットとRASの噛み合う部分を削りすぎてしまったようだ。

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   削りすぎてしまった物はどうにもならないので、諦めてガスパイプを利用した固定具を作った。
   アルミのブロックから写真のようなガスパイプに噛み合うパーツを削り出して前後に装着すると嘘のようにガッチリRASが固定された。

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   ココまでの作業でやっとG&PのフロントセットにCAWのRASが付くようになったわけですが、次にM5RASの特徴ともいえるフロント部分の切りかきと穴埋めをします。写真のようにリブを5個分切り落とします。アルミキャストなので手ノコでも意外と簡単に切れると思います。

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   今度は切りかき部分と放熱口を3個金属用エポキシパテで塞ぎ仕上げたら上部の加工はこれで終わりです。穴の跡がうっすら出てきちゃいました(汗)

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   フロント下部には上部の切りかきと噛み合うような形の部品が付けてあります。今回はABS板で作ってみました、苦労したのはRASに付けるアールの成型がなかなか良い感じに出来ず何回か火であぶり作り直しました。先に台座のアール部分パーツを作りそれを元に見えている部分を成型しました。塗装後ドライブラシで仕上げたので金属っぽい良い感じが出たと思います。

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   M5RASには下部の後ろ半分だけヒートシールドが設けてありますのでこれも再現します。
   今回使ったのはマルイM4RISのヒートシールド風パーツを内側だけ銀色に塗って入れてみました。なかなか良い感じ!

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   あとは塗装のみです!インディーのブラックパーカーで塗って「なんちゃってM5RAS」の完成です。因みにマルイのノーマルA2にCAWのRASを取り付ける場合は、このような作業は一切必要ありませんので誤解しないでください。

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   あとはリブパネルを大量に用意して大事なレールを保護しましょう! 写真のようにぶった切ります。フルカバーするのには10枚必要です(汗)

 

〈その他、付けると雰囲気抜群オプション〉

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G&G:バーチカルグリップ  2,500円
RAS仕様でバーチカルグリップを付けていない人は
あまり見たこと無いですよね。格段に左手の負担が減ります

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サンケン:GRドットサイト  8,600円
GRドットサイトはトリジコンサイトのレプリカで
値段の割りに性能が良く十字のレティクルが最高、オススメです

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マルゼン:フラッシュライトMF2 4500円
マルゼンライトはSFライトにはとても勝てませんが
十分な性能ではないでしょうか

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LACKHAWK:バットストックマガジンポーチ  3,500円
最後にバットストックマガジンポーチは軽量装備?の時に役立ちそう
小柄(腕の短い)な人には邪魔かも

 

   これでやっと完成!手間と資金を沢山かけた甲斐あり非常に満足の出来るものが仕上がりました。さすがフルメタル、剛性が抜群できっとグルーピングも上がっているのでないでしょうか、と願います。

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やはり現用マリンコ装備にはフルサイズのM16が一番似合いますね

クラフト技研 2名

今日はOTVのあんこ制作と
M3ベネリをM4(M1014)に改造する打ち合わせ
自分は只今育児休隊中(笑)なので
主に事務的な作業や開発といった後方活動のみ参加です
それではチキンでも食って作業始めましょうか!
(何故か技研では作業前にチキンを食います)


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隊員全員から出産祝いで○ィファニーのガラガラを頂きました!
(京都派遣中のS二等兵♀のチョイス)
思わぬプレゼンツにハニーもびっくし!!
みんなありがとう

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それでは早速
隊長殿のOTVを着てみましょう
O伍長「おおっー!まさにスチールボデー!っていうかこれじゃムチ打ち患者みたい」
インナー素材が硬すぎて体はもちろん
首も上下に動きません

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自分の作ったOTVを隊長殿に試着してもらったところ
素材がしなやかなので、首周りも余裕ありそうです
こちらの方式で作ることに決めました


特別企画1
=OTVインナーメイキング=


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まずOTVにあわせて銀空マットを
フロント2枚、リアー1枚をマジックでなぞってはさみで切り出します
素材に使うマットは厚さ8ミリでコシの弱い物が向いてます
安物のほうが向いているみたい

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表面の銀膜を熱問題と更にコシを弱くするために
2センチほど縁を残し剥がします
カッターで浅く切れ目を切れれば簡単に剥がれます

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無事剥がれたら取りあえず喜んでみて
作業を続行しましょう!

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次はパネル全体に20ミリのパイプで穴を沢山あけます
これにより通気性としなやかさが更にUPします
前後パネル共に開けましょう!

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はいっ!パネルをインサートして
あっというまに軽量&HOTなOTVが完成です
隊長殿も満足のようです
タニー隊長「あとは襟が何とかなると完璧だな~」
O伍長「サンプルもコヨーテ生地もあるから試しに作ってみようか」

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コヨーテカラーの襟パーツが入手困難なため
作れそうかみております
O伍長「う~ん、何とかできそう作ってみるよ」
作業は後日の宿題となりOTVの作業はここまで

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試しに着てみたけどコヨーテキャップがびみょう……
さてとベネリに作業を移しますか


特別企画2
=M1014メイキング=


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各パーツの構成を資料とにらめっこしながらあれこれ話し合い
「シンキングターイム!あははは~ん あはは……」(古っ!

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おおっー!何ということでしょう!
伸縮ストック用のパイプが“ピッタシカンカン”
このような幸運は滅多にありませんね~
タニー隊長「おおーっ!ジーザス!!」

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ストックをまっぷたつにカットカット
(バンドソー大活躍。道具は偉大だ!)

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おー!モアーカット

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ストックチューブを本体に取り付けてみました。
「う~んこれもピッタシだ」
作業がはかどり予定よりもかなり深い所まで進んでます

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取り付け基部をレジンでガッチリ固めて
ガタ無く付くようになりました


=今日のおやつ=

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カステラを二人で一本食いました
脳内血糖値上昇で能率アップ(たぶん)

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“仏師タニー”の異名を取る
隊長殿も細かな作業を地道にしております
タニー隊長「わしの作業写真も撮っておいてねー」

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パイプをはめて


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仮組で構えてみました
おお~ええかんじじゃないですか

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大体半日でココまで出来ました
結構それっぽくなったと思いませんか?

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今日は早く帰って洗濯すると言っていたのに
結局夜の7時をすぎてしまい半分洗濯を断念しているが
今日の成果に大満足の笑みを浮かべる隊長殿


=おまけ=

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○ィファニーのガラガラを貰い
大はしゃぎのアスカ嬢
(最近流行の個人情報保護法案に若干則り、一部画像を加工しています)


なにはともあれ、楽しい一日でした


作業から数日後思わぬ情報を入手してしまった!


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ぬぅわんと!
M4ベネリのストックパーツがG&Pから
近々発売されるという情報をGETしました
う~ん、ウチのはまだ完成前だし
ひとまず作業は凍結して様子を伺う事にしました
隊長殿と自分の意見はお互い同じで
キットの値段が常識(レプパーツとして)レベルなら
ファクトリーメイドの方が絶対いいので
そっちを買おうと言うことになりました
クラフト技研製のM4ベネリは幻の逸品になりそうです(涙)


(報告:O伍長)

ESS NVG

   ゴーグルは失明防止の必需品、というのはクラフトフェルトでも鉄則的原則として守られています。しかし、隊で制式のゴーグル(防弾眼鏡)を決める、というのは随分あとになってからの事で、2000年以降です。それまではメッシュ・ゴーグル、シューティング・ゴーグルなどなど、ガンショップで売っている様なサバゲー用品から、ベンツ・ゴーグルやボレーなどの高級品を使う者もいた。

   それがいきおい、隊制式を決める事になったのは、クラフトフェルトの軍装が現用米軍なので、それに合わせた防弾眼鏡を着けよう、という話しになったからである。一番最初に制式採用になったは、ポールソンのタクティカル・ゴーグル。レンズが二重になってて曇らない、と鳴り物入りで採用されたが、実はこの二重レンズのつなぎ目が実にアメリカンな出来栄えで、隙間から湿気が入ってレンズの中で曇るという、とんでもない代物であったため、採用半年をせず廃止(そのかわり、ネットオークションで高値で売れまくった)。その直後採用になったのが、米軍のダスト・ゴーグルに金属メッシュを入れたものだった。メッシュだけに通気性は抜群だった。

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クラフトフェルト初の制式ゴーグル、ポールソン・タクティカルゴーグル
レンズは十分な対弾性を持っていたが
二重レンズの中が曇る処置なしな眼鏡だった

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その後採用されたダスト・ゴーグル
レンズ部分が金属メッシュで通気性抜群
ただし、メッシュが邪魔で視界が少々悪かった
今となっては、古くさいゴーグルである

 

   ダスト・ゴーグルは2000年末から2004年半ばまでクラフトフェルト制式として使われ続けたが、2003年にイラク戦争が勃発し、日々イラクから送られてくる米兵のゴーグルを見ると、ダスト・ゴーグルなどしている者はほとんどおらず、大体がESSのゴーグルをしている事が判った。折しも、クラフトフェルトの軍装が完全にマリーンに準ずる事になった事もあって、制式ゴーグルも変更する事になった。

   さて、どれを採用するか、という事で色々議論があったが、ぱっと見た目が格好いい薄型のNVGを採用する事に決定。色はODかデザートかで迷ったが、結局「つぶし」の効く黒にする事とした。

   レンズは散弾銃の弾でも止めれるくらいだから、エアガンの弾など屁でもなかろう、という事で対弾性は全然心配しなかった(ポリカーボネード樹脂の3ミリ厚のレンズが入っている)。問題は通気性で、これは小型のファンをつけて強制排気で対処する事とした。

 

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   「求めよ、されば」なんとかで、ゴーグルの脇に25ミリの小型ファンがきっちり収まるスペースがあるのである。そのお陰で、外観を大きく崩す事なく、ファン付きのゴーグルを作る事が出来た。

 

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   このファンは右側しか付いていないが、これは工作を簡単にする事と電池の電圧の関係でファン1個だけとなっている。ファン1個と言えども、取りあえず曇ってしまったレンズをクリアにする事は出来る。ただし、耳元で「ウィーン」とモーターの音がうるさいこと、クリアになるのに時間がかかる事など、不満がない訳ではない。

   結局、現在ではレンズをサーマルレンズに換装し、ファンはサーマルレンズでも曇ってしまう時の「緊急用」となっている。今のところ、サーマルレンズに換えてから曇った事がないので、もしかしたら強制排気は使わなくなってしまうかもしれない(汗

M4A1+M203A1

今回は久々に兵器研究会となりました


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まずは小銃にM203を取り付けてみました
案外簡単に付いてしまったので
写真を撮り忘れたのでここからです。
O伍長「あとはハンドガードを付けるだけ」

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O伍長「ん~~!はまらーーん!!」

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ハンドガードの上にグレネード用のサイトを取り付けます

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一通り出来たのでスリングを付けます
小銃用のでは短いので
取りあえず二本つないで感じだけ試してみました
O伍長「もの凄く重いし、筒身が長いのでやっぱりバランス悪いね」
タニー隊長「やっぱり君が軽量銃身作らんとアカンだろう」

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ずらりと並べられた小銃達
あまりにもフロントが重すぎるため軽量銃身作成と
見た目のバランスが悪いので
筒身を短くしたM203A1にする事に決定した
細かいところでは、筒身がすっぽ抜けないするのと隙間から見える
細いアウターバレルをリアルサイズにする

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早速、パイプカット?された筒身
コンパクトで良い感じだ
こうなるとテカテカが気になるねと思っていたら
わが突のO参謀殿のご厚意によりブラスト処理してもらい
最高の仕上がりになりました(大感謝)

ここからは後日の作業分です


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筒身がすっぽ抜けないように
スプリングを曲げてつっかえ棒にしました
これだけで完璧です

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下のパイプが「なんちゃってアウター」です
結構見た目良くなりますよ

PICT0387
透明のが軽量銃身です
約210グラム軽くなりました

PICT0389
そしてこうなりました
M4A1/M203A1(四式擲弾小銃)
我が隊では一丁につきモスカート×4
BBシャワー×2を装備します
今後の活躍が楽しみだ


なにはともわれ楽しい一日でした


(報告者:O伍長)

M16LMG

   クラフトフェルトで軽機関銃を必要とされる様になったのは、1998年の中頃で、TPOに加盟してからである。それまで全銃種ホップを使用していたのが、小銃・拳銃のホップが不可になり火力的に不利になった事、しかしこれを不満とせず、4人一組の「班」で戦闘する方針をたて、その支援火器としてホップ可の軽機関銃を使おう、というのが軽機関銃の制式化への流れだった。
   問題は、M60やM249ミニミといった製品が、当時は値段が高い割にはチャチで、電動ガンの性能が良かった事もあり、M16A2の軽機版を作る事になった。当初はM16A2にM60の脚桿を付けた「M16A2 H-BAR(M741)」を使用していたが、「クラフトさん、M16にバイポッド付けてるんですか」と言われるのが嫌で、もっと軽機らしいM16LMGを作成する事になった。以下の記事は、その当時の製作記事である。
   M16LMGは2丁も作られ、1丁は保管されていたが、2005年初頭にM249ミニミを購入するため、2丁とも売却された。実銃のM16LMGはイラク派遣のオランダ軍が使用していた様である。

   クラフト技研は松島と東尾久に造兵廠を備え、おのおのが得意技能を有している。松島造兵廠は、もっぱら造形技術に通じており、ABS板を接着積層しこれを削り出す技術において抜群の能力を発揮する。東尾久造兵廠は金属加工に一日の長があり、補強器材はすべてここで生み出される。今回、九八式軽機関銃改が製作されるにあたって、クラフト技研では両造兵廠に作業分担を行い、作業過重の軽減、仕上げ水準の向上を図った

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九八式軽機のモデル、M16 H-BAR(1986)

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九八式軽機改のモデル、M16LMG(1990)

   上記の写真は、九八式軽機と九八式軽機改のモデルの写真である。ご覧の通り、九八式軽機は、M16A2にM60のバイポッドを付けただけで、極めてシンプル。それだけ製作も比較的簡単であった(といっても、このM60の脚桿を作るのは大仕事だったのだが)。しかし、知名度がない銃だけに、他のチームから全然機関銃としては見て貰えず、「M16にバイポッド付けてるんですか~」と言われる始末であった。
   そこで少しは機関銃らしく見える様に改造しようと、一念発起してM741の90年モデルを製作する事となったのであるが、これがまた大仕事。というのも、資料がほとんど無くて制式図を引くのが難しいのに、尾筒(レシーバー)から前の部分、被筒(ハンドガード)、提把(キャリングハンドル)、前部握把(フォアグリップ)、脚桿(バイポッド)は完全に新規に作れねばならず、その作業は膨大、困難を極めると思われたからである。
   当然、一つの造兵廠では作業過重で、いつ完成するか見通しも立たない為、作業分担がされる事なった。すなわち、被筒、提把、握把は松島造兵廠が、脚桿と提把・握把の取り付けを東尾久造兵廠が、それぞれ担当する事となったのだ。前者はABS板の積層、削り出し、後者は金属加工を担当するのである。

*松島造兵廠の作業~被筒、提把、前部握把~

   被筒はM16A2の円筒型から角形へ変更しなければならない為、まったく新規に製作される事となった。上記の写真を元に制式図を引き、それに合わせてABS板を切り出して行く。今回は2丁分の部品を同時に製作する為、切り出された部材の量も多く、それだけ作業量も膨大であった。従って、作業はなるべく同じ事の繰り返しになるよう、十分検討してから始められた。

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   写真の部材は、被筒の上下辺を占める物。九八式改の被筒は、M16A1と同様に左右開きである為、中心線に合わせて分割されている。今回はこの時点で放熱穴を開けたのであるが、これは大失敗であった。というのは、いくら製図を正確に行おうとしても人間の手で行う為に1枚1枚若干の狂いが生じ、部材を張り合わせた時に微妙に穴の位置がずれてしまうのだ。しかも左右での狂いも生じ易く、正確な造形が困難になった。結論から言うと、穴開けは一番最後に行った方がキレイに出来た筈である。こうした失敗経験も次回作の教訓として活かされる。

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   上下辺と側辺の部材が合わせられた状態。写真で見る分には、九八式改の被筒は製作に困難な形状をしている様に見えるが、確かに作業量は多いものの、箱状であるからそれほど大変なものではなかった。しかし、据銃の際には力の掛かる部分ではあるので、少々厚めにABS板を積層し、さらに角は丸く削り落としてしまうので、裏側に補強のABS板をつけた。

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   M16シリーズのハンドガードは、フロントサイト部のキャップにハンドガードの先端を入れ、レシーバー側のスリップリングで留める。ところが、九八式改ではキャップが被筒の断面に合わせて角形になっている為、これを新規に作り直さねばならなかった。もちろん、被筒止め(スリップリング)の方も新規で作っている。

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   この手の兵器を製作するに当たっては、一番最初に出来る限り正確な制式図(設計図)を準備するのであるが、それでも実際の作業は手作業である為、制式図通りにならない事の方が多い。また、経験によって見積もって作業する(例えば、10mmの積層の場合、ABS板は9枚積層で作る)事もしばしばである。写真は、左右の被筒のズレを、薄く瞬間接着剤を塗って序々に水平に削り直した様子である。真ん中の少し黒っぽいところが、瞬着で直した部分である。

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   被筒が一段落したところで、今度は前部握把の作業が始まった。柄の部分はABS管、鍔の部分はABS板の積層である。制式図は原写真を元に引かれるが、場合によっては市販の部材のサイズに合わせてリサイズやデフォルメされる事もある。この部分は、柄の太さが市販のABS管のサイズに合わせて設計されたのだ。この手の作業では、ABS板の切り出しがもっとも大変な作業であるが、特に円形に切り出す作業は困難で、しかも内円を開けるとなると、それは熟練を要する作業なのである。

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   研磨まで完了した前部握把。自分で言うのも何だが、作った奴を誉めてやりたくなる程の出来映えである。製作方法は軍秘である為、詳しくは言えないのだが、とにかく金ヤスリで丁寧に削りだし、その後はひたすらフィニッシュペーパーを掛けまくる。その心境はほとんど仏像を作る時と同じであろう。
   この作業の後、提把の製作に取り掛かったのであるが、その時にはもはや写真を撮る様な心境ではなく、一日も早い完成の為、日々寝食を忘れて作業に取り組んでいた。その製作過程はこの握把よりもハードで、テクニックも高度であった。その出来映えは、他の写真で見て貰いたい。

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*東尾久造兵廠の作業~脚桿、各部組み立て~

   完成した被筒と握把を組み合わせたところ。被筒は側面に溝が穿ってあり、これを磨き上げるのが大変であった。作業前は、本当に完成するか、全く自信が無かったのであるが、実際に出来上がってみると、何でも挑戦してみるものだ、とつくづく感心したのだった。松島造兵廠の作業担任はここまで。完成した部品は、東尾久造兵廠に持ち込まれ、その他の部品と組み上げられる事となった。

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   東尾久造兵廠で原銃に組み込まれた被筒、前部握把、提把。なるべく軽量化を試みているが、もとより追加された部品がある為、重量増は免れなかった。もっとも、我が隊ではガタイの良い兵隊が軽機手に専任されるので、少々の重量増は問題にならない(と判断された)。脚桿は細身の物に変更され、銃身も塩ビ管によってボリュームがアップしている。弾倉は九八式軽機を製造した時に量産したものだ。

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   今回新規に製作された軽機脚桿。前回のM60の物もアルミ部材によるフルスクラッチであったが、今回は現物をまったく参考にせず、写真と映像資料のみで制式図を引き製作した。今回もバネが仕込まれていて、脚桿を起こすと勝手に足が開く様になっている。脚桿の基部はアルミブロックから削り出されたもので、これも金ヤスリで手作業で作られた。アルミ加工は東尾久造兵廠の得意技術である。

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   削り出しの済んだ基部に脚桿を取り付け、銃を立ててみたところ。クラフト技研の製作物は、原則として武人の蛮用に耐えうるだけの強度がある事が条件とされている。軽機は小銃よりも重量があるため、伏射の際は脚桿を立てる必要がある。今回はコ型のフレームを脚部に使ったため、九八式の脚桿よりも強度がある、との事。ただし、強度優先の為、伸縮機能はデフォルメせざるを得なかった。

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*完成!

   各部が組み立てられ、塗装が済んだ状態。自画自賛になるが、素晴らしい出来映えである。各部は少々の衝撃では壊れない強度を有し、十分実用に耐えうる。提把は銃嚢に収納する際、ワンタッチで取り外しが出来る様に取り付けられているにも関わらず、伏射から躍進に移る際に銃を提げても大丈夫な強度を有している。

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   今回の大改造の目玉となった部分のアップ。照星下の着剣装置が削り取られている事に注目。また負紐(スリング)の前環(スエベル)も取り外されている。負紐は照星部分に結びつけ使用する。

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フリッツヘルメット

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《作製に至る経緯》
   ヘルメットの使用はサバイバルゲームにおいて普通では全く役に立つ物ではありません。ただ重くて邪魔で暑いだけです。使っている今現在でもだいたいそんな感じなんです(笑)
   ですが軍隊(兵隊)らしさのイメージといってやっぱりヘルメットは外せないな~と、長いこと思い続けていました。当時からフリッツは使いたかったものの、実物は重くて高価なので隊制式にするにはちょっと考え物でした。といって軽量、安価な当時のレプリカフリッツはMサイズでしかも肉薄というマイナスイメージばかりで、結局採用できずにいました。因みに自分が被ったらドングリみたいでした(笑)。
   ところがある時、いつも定例会などでお世話になっているチームで、旧ドイツ軍のナチヘルを型取りして自主生産したと情報をキャッチしました! どんな風に作ったかは軍事機密?かどうかは分かりませんが「作った」という事しか知ることができませんでした。
   作り方はともかく発想の転換をして「無い物は自分で作る」というヒントを得られたことはとても大きかったと思います。この事をきっかけに手持ちの実物から作ってみようと決心した次第です。


《作製方法》
   製作方法は、実物のフリッツヘルメットをシリコンゴムで型取りし、キャストを流し込んで帽体を作製する、というもの。あんな大きな物が果たして型取り出来るのか、型が出来てもきれいにキャストを流し込めるのか、キャスト製ヘルメットは充分な剛性を持っているのか、等々の疑問や問題点がありましたが、初めて事ですので、とにかくチャレンジしてみました。

   まず、型の作製に当たっては、一体どのくらいのシリコンゴムが必要なのか、その量を割り出す必要がありました。そこで、フリッツが入る程度の水槽を作り、そこに水とフリッツの帽体を入れて、水かさを計る事でシリコンゴムとキャストの必要量を割り出しました。その結果、シリコンゴムは約8キロ(!)必要な事が判りました。

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   続いて型の作製。ゴム量の割り出しに使った水槽で外枠を作り、さらにシリコンゴムの節約と型の剛性を持たせるため、デッドスペースに発泡スチロールのブロックをかませて、型取りを行いました。

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   いったん型が出来てから、帽体の軽量化のため内側の型を上げ底にし、帽体の縁は実物の厚みのまま、頭頂部が約5ミリ薄くなるよう加工しました。これでキャストの節約と重量の軽減に役立ちました。

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   型が完成のあと、いよいよキャストの流し込みを行います。キャストの色は黒。これは塗装がはげてきても余り目立たないようにする為です。ちなみに、キャストは黒でも白でも値段は変わりません。キャストの流し込みで難しいのは、とにかく量が多いため、手早く作業を行わないと、型の中で大きな空泡が出来たり、流しきらない内に硬化が始まってしまいます。キャストを流し込みつつ、型を適度に叩きながら空泡をたたき出して行きます。

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   硬化時間は約10分。慌てて型を外して帽体が歪んだりしないよう、硬化時間は余裕をもってとり、慎重に型を外します。

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   出来上がったフリッツは、外観はいうに及ばず、帽体表面の砂地まで再現されていました。あとはバリをカッターで取り除き、塗装をして完成です。

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   この苦労して作った型で、約15個の帽体を量産する事が出来ましたが、型の破損、シリコンゴムの劣化などで、現在は廃棄処分となっています。

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   バリを切り取り完成したフリッツ。ネジ穴や表面のザラザラまで見事に再現されています。もちろん、厚みは実物とまったく同じです。(横の部分だけ

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《比較》
   比較といっても、外見上では実物も隊内生産のフリッツもまったく同じです。カバーを付ければ見分けさえ出来なくなります。細かい違いを言えば、内装のハンモックやチンストラップを固定するネジが、マイナスネジでなくプラスネジである事です。これは実物と同じネジが国内では手に入らないためで、カバーを付ければネジは見えなくなる事から、プラスでも良いとしました。その代わり、ネジの太さ、取り付け位置は実物と同じとしました(これが後で3ポイント・チンストやナイトビジョンのマウントを取り付ける時に役立つ)
   実物との大きな違いは、重量です。カバーなど完全装備で実物が1.63kgに対して、隊内生産は1.36kgと約270gほど軽くなっています。わずか270gですが、頭の上に乗せる物としては大きな違いで、実際に使ってみた感想は、「一日被っていても疲れない。軽すぎず被っている満足感がある」というものでした。

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実物から型取りしただけあって、外観は実物そのもの

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ネジはプラスネジを使用したものの、ネジ穴の位置は実物と同じ

 

《その後のモデルチェンジ》

1.基本となるフリッツに旧ウッドランドカバー
   一番最初に配備されたモデルは、隊内生産のフリッツに、同じく隊内生産のサスペンションを内装に取り付け、実物の2ptチンストラップとヘッドバンドを装備。カバーは程度の良いレプリカの旧ウッドランドのカバー。擬装用のカバー・バンドは付けるかどうかで議論したが、見た目が格好いいので付ける事に決定。極力コストを下げるため、隊内生産品を増やしているのが特徴だが、古兵は帽体以外は全部実物のスペシャルモデルを使用した。

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2.ヘッドバンドを幅広の物に交換
   旧型のものが幅3センチに対して、新型のヘッドバンドは4センチにグレードアップ。フィット感がかなり向上する。値段も1000円程度であるので、隊内生産は行わず、実物を使用する。

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3.新迷彩マーパット採用
   被服が旧ウッドランドからマーパットに変更になり、これに対応してヘルメットカバーを実物のマーパットのカバーに変更。このカバーはマーパット・ウッドランドとデザートのリバーシブルとなっているほか、取付のストラップが新型のサスペンションに対応して長めになっている事と、旧ウッドランドのカバーより若干大きめに作られている。

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4.SDS:3ptチンストラップに変更
   アメリカ海兵隊がGENTEX製のライトウエイト・ヘルメットを採用。ぱっと見た目は従来型と同じだが、決定的に違うのはチンストラップが4ptタイプに変わった事。
   これに対応して、クラフトフェルトもチンストをSDSの3ptチンストラップに変更。機能的に近代化した。旧型の2ptタイプとの機能的に違いは、首を振った時の帽体のブレが少なくなり、特に前後の安定感が向上する。見た目もGENTEXには及ばないものの、現用チックになる。�

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5.一部古兵で試験的にGENTEXのヘッドバンド使用
   これまで使用してきた革製のヘッドバンドを、GENTEX製に切り替える。これで見た目(外からは見えないが)がさらに近代化されたほか、フィット感も多少良くなる。�

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6.ヘルメットサスペンションを幅広テープの物に変更
   順番が前後してしまったが、サスペンションを新型に変更。本来なら、SDSの幅広のヘルメットバンドに更新した時に、サスペンションも変えるべきだったが、この時まで気が付かなかった。また、同時にドウナツパットも試験採用。これはサスペンションの中央部につけるドウナツ状のスポンジで、上からの衝撃から頭を保護するためのもの。フィット感向上に役立つか試験する。�

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7.ナイトビジョンマウントをつける
   当節の米兵のほとんどが、ナイトビジョンのマウントを付けている事から、クラフトフェルトでも出来の良いレプリカを付ける事に決定。レプリカといえども、アルミキャスト製なので質感は充分。かなり今風のフリッツに変身する。�

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百式放射器

   今、市販されているエアガンのショットガンって、なんで3発程度しか弾が出ないんでしょうね? これが10発でも弾が出れば、ウチの隊でも採用を考えるのに、、、というのが、百式放射器のそもそもの発想しでした。

   飛距離はそれほどなくていい、とにかく、ドバッと弾が出る兵器が作れないものか、という訳で、クラフトフェルト造兵廠東尾久工廠が開発したのがこの百式放射器です。

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   特徴は、、まず見た目は米軍の火炎放射器です。つーか、これ、第二次大戦時の物をモデルにしたみたいなんですが、火炎放射器って現用はどんな奴を使ってるんでしょうね?(資料募集します)

   構造は、説明を受けたのですが、メカに弱いのでよう判りません。どうやら、何かの中古のガスハンドガンのマガジンを流用していた様です。

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百式放射器のタンク部分
実際の火焔放射器はもっと大きなタンクを背負うが
ここら辺はサバイバルゲーム用の兵器である


   背中にタンク(ちっちゃ!!!)を背負って、弾は自重落下式でチューブを伝って放射器の方に流れ込んでいく構造になってる様です。

   完成したのは、2000年の8月頃だったと思います。赤城オフロードパークで開催された第3回二四時間戦に装備していきましたが、射程が極端に短いので野戦では何の役にも立たない事が確認されました。

   しかーし、その翌月に行われた佐野タクティスでの市街戦での近接戦闘では大いに威力を発揮したとの事でした。例えば、階下の遮蔽物から出たり入ったりする敵や、階段を駆け上がってきた敵などは、放射範囲が広い為、敵に逃げ場を与える事なく、これを阻止する事が出来た。
   また、室内や壁などの跳弾する要素をもつ構造物がある場所でも、放射器は有効な能力を発揮した。しかも、目一杯実包をぶつけられる割には、初速が極めて低い(実質的には、実包を手で投げていると代わらないから)為、人体へのダメージはほとんど無く、文句言われるどころか却って喜ばれたり(そりゃ、こんな奇天烈な兵器でやられたら笑ってしまう)くらいで、なかなかに役に立ち、面白い兵器でした。
   どうやら、階段の踊り場とかにいる敵兵にぶっ放したりしてたみたいです。「アレに狙われたら逃げ場がない」と敵兵さん達からも上々の評価でした。狭いとこならそれほど射程はいりませんし、網を投げつける様に弾をばらまかれたら、確かに逃げ場はないのかもしれません。

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百式放射器を発射した瞬間
目標に目掛けて、多数の実包が放射される様子が見える
(実際に使う時は、補佐の兵隊は付きません)


   こうして、一気に伝説となった百式放射器ですが、この日以来、市街戦(インドア戦のウチの隊での呼び方)に行ってませんので、新しい伝説は作らずしまいです。

   目下、クラフト技研では、放射器の射程の伸長と放射弾数の拡充、そして見るからに小さいタンクを何とかリアルサイズにする事を目指して、百式放射器の改良に取りかかっていますが、何と言っても、市街戦をやってないので、身の入らない事、この上なしの状態です。

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寒冷地用戦闘口糧

2000年10月8日:佐野タクティス

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一生の内で、食えたらラッキー?
 
   米軍のMREレーションは、我が隊の遠征用の戦闘口糧として採用されている。ところでこのMREレーション、普通の物はレトルトパックであるが、何と完全フリーズドライ(乾燥食品)の物が存在する、あるいは、したのである。それは、レーションフリークの間では「まぼろし」「激レア」などの形容詞を付けて呼ぶ、「RATION, COLD WEATHER=寒冷地用MRE」である!
   我が隊では、数年前に、たまたま御用達の軍装店でこれを発見した時に、2箱これを購入したのであるが、有効期限2年を前に、これを試食してみようという事になり、内1箱が今回、試食の名乗りを上げた勇士達に開放される事になったのだ。 

*寒冷地用戦闘口糧の概要
   何と言っても、寒冷地用戦闘口糧は、まったくと言って良いほど、市場に出回らない激レアアイテムである。従って、判らない事が多い。判っている事と言えば、製造年と箱の形状から、製造されていたのは90年代前半である事、マウンテンハウスの様なお湯を掛けて戻すタイプのフリーズドライ食品である、という事くらいなもの。その為、戦闘口糧のベテランであるクラフトフェルトの古兵も、初めてレーション食った時の様に、ワックワクしながら開封したのであった。  

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ドキドキしながら箱を開封するO兵長
すると、出てきたのは、真っ白けの戦闘口糧
寒冷地用という位だから
雪の積もった戦場で食う事を想定してか
パッケージまで保護色なのだ
しかし、雪の上に落としたら、判らなくなったりして

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 この戦闘口糧、全部で12個入っているのだが
2個ずつゴムバンドで留めてあった
よく見ると、番号は同じでAとBに分かれている
メニューを読んでみると
どうやら片っ方が朝食で、もう一方が昼メシか晩メシの様だ
そこで、1セットずつ分配する事にした

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激レアアイテムを受け取って大はしゃぎの勇士たち
左から、クラフトフェルトのS二等兵、N二等兵、O兵長
わがまま突撃隊のS本隊長
DHCのN山君とI井君。全員、命知らずである
(アホという説もある) 

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さっそく封を切るわがまま突撃隊のサカモト隊長
今回の企画、実はこの人が一番ノリノリで
絶対食うと息巻いていた
MREはハサミやナイフが無くても開けれる様に
上下に切り込みが付けてあるが
開けるにはかなり力を入れなければならないので
やはり刃物で切った方が良い 

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開けてビックリ
中から出てきたのは、これまた白装束のパック群
何でもかんでも白い様である
内容は結構豊富で
Aパックの方は、インスタントのオートミールを中心に
ナッツ、粉末紅茶、オートミールバーなど
Bパックの方は、主食パックを中心に
アクセサリーパケット、粉末ジュース
チョコレートやクッキーのバー、クラッカーなどなど
フリーズドライなので、通常のMREよりも重量が軽い様である

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昼メシ用の主食パックを開けてみる

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出てきたのは、セロハンで密封された乾燥食品
いかにも怪しい感じである

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 ボール紙がくっつけてあって、
セロハンを解すとボール紙が底になる
キャンティンカップ半分のお湯で戻して食べる

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これは朝食用に入っている、インスタント・オートミール
ブラウンシュガー&メイプル味とアップル&シナモン味の二種類がある
アメリカ人というのは、朝食には必ずオートミールを食うのか
朝食用の主食パックは全部これだった

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そんでもって、これがその中身
オートミールというのは、圧搾大麦の事であるが
どっから見ても「鳥のエサ」である
これもお湯で戻して食べるのだが
外見は確実に食欲を損なわせるものがある
どうせなら、このまま食べた方が、まだ良いかもしれない

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こちらはチョコレート・クッキー。これは普通のMREものと同じ
ただ、製造から8年を過ぎているせいか
味がちょっと埃臭くなっていた。でもそれなりに美味しい
これなら氷点下でも口の中で溶かして食えるかもしれない 

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これはナッツ・アンド・レーズン。朝飯用に全部入っていた
味は悪くないが、中の臭いが冷蔵庫みたいで、余り良ろしくない
一気に全部食える代物ではないので
バックパッキングの行動食と同じ様に
ヒマな時にポリポリやるんだろう

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これはビバレッジパウダー。オレンジとアップルサイダーを確認
湯飲みに入れると、モハモハと粉煙が上がって気味悪いが
充分飲料に耐えた。まぁ、この手は美味しいので安心である

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 寒冷地用戦闘口糧の特徴は、どういう訳か、飲み物系が多かった事
これはレモンティーの粉末
お湯を注いで飲んだが、説明書きには水でも飲めると書いてあった
お味の方は、一番旨かった


ご試食

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まず市場に出ない寒冷地用戦闘口糧
それだけに伝説は多く
味に関しては「鳥のエサ」と定評で
試食の勇士達も覚悟を決めていたのだが、、

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実際に目の当たりにしてみれば、それほど悪い物でもなく
予想よりも美味。みんな旨い旨いと大喜びであった
ところが・・

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今回一番楽しみにしてたS本隊長
彼がとったのは4番。
の昼メシはチキン・アラ・キング・ウィズ・ヌードル
しかし、一口食ったS本隊長
「これ、ちょっとニガテかなぁ」

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想像以上にチリ・ビーンズが旨かったO兵長
隊長タニーの命令で試食
「え~、どれどれ」

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「うっ」

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「おえぇぇ~」


   他の主食パックは問題なかったのであるが、このチキン・アラ・キング・ウィズ・ヌードルだけはどういう訳か、まともではなかった。どんな味がしたかと言うと、証言によってまちまち(連帯責任で全員食った)であるが、「古紙」「インク」「古々米」「埃臭い」「苦い」と尋常でない味がしたのである。明らかに変質してて食えないのであるが、なぜこれだけダメなのか、その原因は不明である。あまりの不味さに、「サカモト家の恐怖」として伝説化した。 


食後:総論
   確かに、見た目の悪い食い物であった。いくら軍用とはいえど、もう少しビジュアル面での改善が出来ないものであろうか。しかし、戦場では贅沢は言えないのだろうから、そうした状況で食うと考えれば、そうそうマズイものでは無かった。確かに、食文化の違う我々にとって、インスタント・オートミールは強烈であったが、それでも食えない訳ではなかった。ただ、食い終わった感想としては、通常のMREよりも量が多い様な感じがした。一応、お湯で戻しているのだが、腹の中でさらに膨らむのかもしれない。
   味、外観は、90年代前半のフリーズドライ食品に通するものがあり、その意味では最新技術の粋を極めた口糧であると言える。もっとも、その後市場に出回らないという事は、今は生産されていない可能性がある。アメリカ軍が戦争を想定する地域としては、極寒地は含まれていないのかもしれない。
   まぁ、スッタモンダの試食会であったが、結果は概ね良好で、激レアアイテムの面目躍如という所である。恐らく、二度と食う機会はないと思うが(我が隊にはあと一箱在庫があるが、本官はご馳走様である)、いい経験したものである。

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おまけ
   今回、新たに部隊装備に付け加えられたのが、この百式球形湯沸器(やかん)である。これまでの夏季では、如何に冷水を供給するかが、将兵の士気を維持する上で課題であったが、これからの冬季においてはその逆に、如何に温かい物を供給するかが課題になる。従前では、湯沸かしは各々各自が自前で用意していたのだが、さすがに人の分までは沸かしてやる気にはなかなかなれないもので、しかも大量に沸かす用意は個人ではやりにくい事から、部隊装備充実の一貫として、これが購入されたのだ。ちなみに、薬缶の下に見えるのは、設営隊装備の百式焜炉(米海兵隊採用のコールマン・ピーク1ポケットストーブ)である。

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   ところで、この薬缶、実は想像に反して高価な製品で、我が隊が採用した物は4リットル用であるが、税込で5230円もする。滑稽な格好をしているからといって、決してバカに出来ない値段だ。これが普通のケトルなら、同じ容量の物が二つ買えてお釣りが来る値段なのである。どうしてそんなに高価なのかというと、今国内で薬缶を製造しているメーカーは一つしかなくて、いわば独占企業である事と、実はあまり売れてないらしく、必然的に値段が高くなる傾向にありそうだ、という事である。
   同じ湯沸かしなら、安い方が良いのでは、という意見を持たれる読者も居られるだろう。しかし、旧軍精神を受け継ぐ我々としては、兵器装具は兎も角として、こうした小物に関しては、やはり日本人の心を表象するスタイルの物の方が気持ちが良く、少々高くともトラディッショナルなデザインの物を買おう、という事で衆議一決したのだ。そう言えば、このデザイン、何とも言えない「味」がある様に見えないだろうか??
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